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抹茶色とは?色見本・由来・近い色との違いと配色例

抹茶色(まっちゃいろ)とは、抹茶の粉末のようなやわらかい黄緑色を指す日本の伝統色です。JIS慣用色名にも採用されている色で、鶯色や苔色よりも黄みが強く、明るさを感じさせるのが特徴です。この記事では、抹茶色の色見本とカラーコード、由来、近い色との違い、そして「実物の抹茶の色は商品によってなぜ違うのか」という疑問まで、一つの記事でまとめて解説します。

抹茶色の色見本とカラーコード

抹茶色は「やわらかい黄緑(sf-YG)」に分類される色で、明るくはっきりした緑ではなく、少しくすみのある落ち着いた黄緑色です。色見本サイトによって多少の差はありますが、代表的な数値は次のとおりです。

参照元 16進数(HEX) RGB
I-IRO(色彩図鑑) #c4c46a R196 / G196 / B106
和色大辞典 #c5c56a R197 / G197 / B106
あの色図鑑 #bbbf86 R187 / G191 / B134
color-sample.com #adb367 R173 / G179 / B103

いずれも「黄みがかった落ち着いた緑」という方向性は共通していますが、明度や彩度の数値には幅があります。抹茶色は公的な単一のマンセル値・RGB値が定められているわけではなく、慣用色名として複数のカラーサイトがそれぞれ独自に近似値を割り当てているため、資料によって色味に差が出る点は理解しておくとよいでしょう。デザインで使う際は、上記のいずれかを基準にしつつ、実際の用途に合わせて明るさを微調整するのが現実的です。

抹茶色の由来

抹茶色は、抹茶の粉末そのものの色合いに由来する色名です。コトバンクによると、英語では「tea green」と呼ばれ、もともとは中国産の緑茶の色を表す言葉として使われていました。

日本の伝統色を紹介する記事では、抹茶色が誕生したのは茶道文化が完成した安土桃山時代(今から約450年前)とされており、茶道の広まりとともに衣類や小物の色としても親しまれるようになったと解説されています。現在も和服や風呂敷などの和小物のほか、抹茶ブームを背景にお菓子やドリンクのパッケージカラーとしても使われる、なじみの深い色です。

なお、色見本サイトの中には抹茶色を「利休色」と同一視して紹介しているものもありますが、別のサイトでは利休色をより黄褐色寄りの独立した色(RGB143・134・103/#8f8667)として区別しています。茶人・千利休にちなむ色名という共通点はあるものの、資料によって定義に幅があるため、「抹茶色=利休色」と断定はできない点に注意してください。

抹茶色と近い色との違い

抹茶色は緑系の伝統色の中でも黄みが強いグループに属します。似た名前の色との違いを整理すると、次のようになります。

色名 参考カラーコード 抹茶色との違い
抹茶色 #c4c46a 基準色。やわらかく明るい黄緑
鶯色(うぐいすいろ) #9d973b 抹茶色よりくすみが強く、やや暗い黄緑
苔色(こけいろ) #708b1e 抹茶色より緑みが強く、深く沈んだ色
若草色(わかくさいろ) #c8d921 抹茶色より彩度が高く、鮮やかで明るい黄緑

参考値は鶯色苔色若草色のI-IRO掲載値です。加えて日本の伝統色の解説では、常盤色(ときわいろ)や千歳緑(ちとせみどり)といった濃い緑系の色は、抹茶色と組み合わせることで軽やかさが生まれる相性の良い色として紹介されています。全体としては「抹茶色は緑系の中でも黄み・明るさ寄り」という位置づけで覚えておくと、他の色との使い分けがしやすくなります。

実際の抹茶の色が変わる理由

色名としての「抹茶色」は一つの目安ですが、実物の抹茶パウダーの色は商品によって鮮やかな濃緑からくすんだ黄緑・茶色がかった色までさまざまです。知覧一番山農園のブログを参考に、その理由を整理します。

品質・等級による違い

碾茶(抹茶の原料)は、収穫前に一定期間日光を遮る被覆栽培を行います。この被覆期間が長いほど葉に含まれるクロロフィル(緑色の色素)が多く残り、鮮やかな濃緑色に仕上がります。同ブログでは、鮮やかな濃緑色は最高級品、明るい緑色は高〜中級品、黄緑色は中程度の品質、くすんだ緑色や茶色は低品質または古くなった抹茶の目安になると説明されています。

酸化・保存状態による変色

抹茶は非常に酸化しやすい食品です。光・熱・湿気・酸素に触れると、時間の経過とともにクロロフィルが分解されて色がくすみ、風味も落ちていきます。同ブログでは、直射日光を避けて冷蔵庫で密閉保存すること、開封後は1〜2ヶ月以内に使い切ることが推奨されています。購入時に鮮やかだった抹茶の色がくすんで見える場合は、保存環境や賞味期限を見直すサインといえるでしょう。

抹茶そのものの性質についてさらに詳しく知りたい方は、抹茶の成分解析と健康効果や、抹茶と煎茶の違いとは?もあわせてご覧ください。

抹茶色の配色・活用アイデア

ここからは、色としての抹茶色をインテリアやファッションに取り入れる際のポイントを紹介します。

インテリアでの取り入れ方

抹茶色はリビングの壁紙・カーテン・ラグなど広い面に使うと、空間全体が落ち着いた雰囲気になります。クッションや小物にアクセントとして使うのも効果的です。キッチンではタイルや食器に取り入れるとクリーンで自然な印象に、寝室ではベッドリネンやカーテンに使うとリラックスできる空間になります。木製家具や観葉植物など自然素材と組み合わせると、抹茶色本来の落ち着いた雰囲気がより引き立ちます。

ファッションでの取り入れ方

抹茶色のトップスやボトムスは、白・ベージュ・ブラウンなどのナチュラルカラーと相性が良く、コーディネートに取り入れやすい色です。バッグや靴、スカーフなどの小物に使うのもおすすめで、ゴールドやブロンズのアクセサリーと合わせるとエレガントな印象になります。春夏は軽やかな素材で爽やかに、秋冬はウールやコーデュロイ素材で深みのある抹茶色を選ぶと季節感が出ます。

配色のコツ

抹茶色は落ち着いた色のため、全体を抹茶色だけでまとめると重く見えがちです。白やベージュなど明るい色を組み合わせてバランスを取るのがポイントです。抹茶やお茶の道具にも興味がある方は、抹茶道具の選び方と揃え方ガイドもあわせてチェックしてみてください。

まとめ

抹茶色は、抹茶の粉末に由来するやわらかい黄緑色で、JIS慣用色名にも採用されている日本の伝統色です。鶯色や苔色よりも黄みが強く明るいのが特徴で、常盤色や千歳緑といった濃い緑系の色と組み合わせると軽やかさが生まれます。また、色名としての抹茶色とは別に、実物の抹茶パウダーの色は栽培時のクロロフィル量(品質・等級)や酸化・保存状態によって鮮やかな濃緑からくすんだ色まで変化します。色見本としての知識と、実際の抹茶の色が変わる理由の両方を押さえておくと、インテリアやファッションだけでなく、抹茶そのものを選ぶ際にも役立ちます。

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