画面録画で音声が入らないときは、多くの場合「マイクがオフになっている」「内部音声(システム音)の入力先が正しく選ばれていない」「OSやアプリ側の権限設定が足りていない」のいずれかが原因です。原因はWindows・Mac・iPhone・Androidで異なるため、まずは自分が使っている環境を確認し、該当する章から対処法を試してください。
目次
画面録画で音声が入らない主な原因(環境別まとめ)
環境ごとに音声が入らなくなる典型的な原因は次のとおりです。詳しい対処法は各章で解説します。
| 環境 | よくある原因 |
|---|---|
| Windows | サウンド設定の入力・出力デバイスの選択ミス、Xbox Game Barのマイク設定オフ、ドライバーの不具合 |
| Mac | 内部音声は仕様上録音できない、マイクの許可設定が未取得、入力デバイスの選択ミス |
| iPhone | サイレントモード(マナースイッチ)がオン、コントロールセンターでマイクがオフ |
| Android | 録音するオーディオの選択忘れ、アプリのマイク権限オフ、OSバージョンの制限 |
Windows(パソコン)で画面録画の音声が入らないときの対処法
Windowsでは、録画に使うツール(Xbox Game Bar、OBS Studioなど)とWindows本体のサウンド設定の両方を確認する必要があります。
サウンド設定で入力・出力デバイスを確認する
「設定」→「システム」→「サウンド」を開き、入力デバイス(マイク)と出力デバイス(スピーカー・ヘッドホン)が、実際に使いたい機器になっているか確認します。ヘッドセットの抜き差しやBluetooth機器の再接続をした直後は、意図しないデバイスに切り替わっていることがあります。
Xbox Game Barでマイク・システム音声をオンにする
Windows標準のXbox Game Barで録画する場合、Windowsキー + Alt + Mでマイクの録音有効・無効を切り替えられます。また、Game Barの「オーディオ」ウィジェットを開き、「録音するオーディオ」がマイクやシステム音声を含む設定になっているか(「なし」になっていないか)を確認してください。Xbox Game Bar自体の録画が始まらない・止まるといった別の症状がある場合は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
Xbox Game Barで録画できない原因と対処法|症状別の確認手順
録画ソフト側の音声入力設定を確認する
OBS Studioなど他の録画ソフトを使っている場合は、ソフト側の「音声/オーディオ」設定で、マイクとデスクトップ音声(システム音)の入力ソースがそれぞれ正しく選択され、ミュートになっていないかを確認します。
サウンドドライバーを更新する
サウンドドライバーが古い、または不具合を起こしていると、録画ソフト側の設定が正しくても音声が記録されないことがあります。デバイスマネージャーから「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を開き、対象デバイスを右クリックして「ドライバーの更新」を実行してください。
アプリの排他制御を確認する
サウンド設定の「サウンドコントロールパネル」から対象デバイスのプロパティを開き、「詳細」タブにある「アプリケーションがこのデバイスを排他的に制御できるようにする」のチェックを外すと、他のアプリが音声デバイスを専有して録画ソフトが音を拾えなくなる問題を避けられます。
Mac(macOS)で画面録画の音声が入らないときの対処法
Macは「自分の声(マイク音声)」と「内部音声(システムの再生音や通話相手の声)」で扱いが異なります。まずどちらが録音できないのかを切り分けてください。
内部音声はmacOS標準機能では録音できない仕様
QuickTime Playerや画面収録(Shift + Command + 5)などmacOS標準の画面収録機能は、初期状態ではマイクからの音声のみを録音対象とし、システムが再生している音(動画の音、通話相手の声など)は録音しない仕様です。これは設定ミスではなく、macOSの標準機能の制約によるものです。内部音声も録音したい場合は、後述の専用ツールを利用する必要があります。
自分の声(マイク音声)が入らないときの確認手順
- 「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」で、使用している画面収録アプリにマイクへのアクセス許可が与えられているか確認する
- 画面収録(
Shift + Command + 5)のオプションメニューで、マイクが「内蔵マイク」など正しい入力デバイスに設定されているか確認する - QuickTime Playerで「新規画面収録」を選んだ場合は、収録ボタン横の矢印(オプション)からマイクを選択できているか確認する
ヘッドセットの抜き差しやBluetoothイヤホンの再接続後は、入力デバイスの選択がズレやすいため、録音前に一度確認する習慣をつけると安心です。
内部音声も録音したい場合の選択肢
会議の相手の声やアプリの再生音を画面録画に含めたい場合は、仮想オーディオデバイスを利用できる録画・配信ソフト(OBS Studioなど)や、内部音声の録音に対応した専用アプリを利用する方法があります。macOSの制約上、標準機能のみでは対応できない点を理解した上で、目的に合ったツールを選んでください。
iPhoneで画面録画の音声が入らないときの対処法
iPhoneの「画面収録」機能は、コントロールセンターから利用します。設定手順はApple公式のiPhoneユーザガイド(画面収録)でも案内されています。
サイレントモード(マナースイッチ)を確認する
iPhoneは本体側面のマナースイッチ(サイレントモード)がオンになっていると、画面収録で内部音声(アプリの再生音など)が録音されないことがあります。音を入れたい場合は、スイッチを操作して赤い表示が見えない状態(サイレントモードオフ)にしてから収録を開始してください。
コントロールセンターでマイクのオン・オフを確認する
コントロールセンターを開き、「画面収録」ボタンを長押しすると、マイクのオン・オフを切り替えるメニューが表示されます。自分の声(外部音声)も録音したい場合はマイクをオンに、アプリの音声だけでよい場合はオフのまま収録を開始します。オンとオフを取り違えると「声だけ入らない」「思わぬ声が入ってしまう」といった症状につながります。
本体の音量がゼロになっていないか確認する
音量ボタンで本体の再生音量を0にしていると、収録データ自体に音が記録されない場合があります。収録前に音量を一定以上に上げてから開始してください。
内部音声とマイク音声の違いを理解する
iPhoneの画面収録は、特に設定しなくても内部音声(アプリの再生音)は収録されます。「声が入らない」という場合の多くは、コントロールセンターでマイクがオフになっているケースです。逆に「余計な音が入る」場合は、マイクがオンになっていないか、サイレントモードの設定を確認してください。
Androidで画面録画の音声が入らないときの対処法
Android 11以降は標準の「スクリーンレコード」機能が搭載されており、音声を含めるかどうかを録画開始時に選択できます。Google公式のGoogle Pixel ヘルプ(画面を録画する)でも、「デバイスの音声を録音」「マイク録音」をそれぞれオンにできると案内されています。
録画開始時の音声メニューを確認する
スクリーンレコードを開始する際、「音声なし」「デバイスの音声」「デバイスの音声とマイク」などの選択肢が表示されます。マイクの声を入れたい場合は「マイク」を含む項目を、システム音だけでよい場合は「デバイスの音声」を選んでいるか確認してください。「音声なし」のまま開始すると当然無音になります。
画面録画アプリのマイク権限を確認する
標準のスクリーンレコードや、サードパーティ製の録画アプリを使う場合は、「設定」→「アプリ」→対象アプリ→「権限」でマイクへのアクセスが許可されているか確認します。権限がオフのままだと、アプリ内の設定でマイクをオンにしていても録音されません。
サイレントモード・マナーモードを確認する
iPhoneと同様、サイレントモードやマナーモードが有効なままだと、機種によっては音声が正しく録音されないことがあります。クイック設定パネルからマナーモードを解除してから録画してください。
OSバージョンによる制限を確認する
Android 10以前の一部機種では、標準機能での内部音声録音に対応していない場合があります。この場合はOSアップデートを検討するか、内部音声録音に対応したアプリの利用を検討してください。また、Android 11以降でも、録画対象のアプリが内部音声のキャプチャに対応していないと、そのアプリの音だけ録音されないことがあります。
録画前にできる予防策
環境を問わず、本番の録画の前に5〜10秒ほどテスト録画を行い、実際に再生して音声が入っているか確認する習慣をつけると、「録り終わってから無音に気づく」という事故を防げます。特に、会議や配信など撮り直しが難しい場面では、事前のテスト録画を必ず行ってください。
よくある質問
Q. 画面録画で映像は録れているのに音だけ入らないのはなぜですか?
多くの場合、録画ツールや端末の設定で「マイク」または「システム音声(デバイスの音声)」の入力先が正しく選ばれていないことが原因です。Windowsではサウンド設定やGame Barのオーディオ設定、iPhone・Androidではコントロールセンターや録画開始時の音声メニューを確認してください。
Q. iPhoneで画面録画に自分の声(マイク)を入れるにはどうすればいいですか?
コントロールセンターの「画面収録」ボタンを長押しし、表示されたメニューで「マイク」をオンにしてから収録を開始してください。
Q. Macで通話相手の声やアプリの音(内部音声)を画面録画に含めるには専用ソフトが必要ですか?
はい。QuickTime Playerや標準の画面収録機能は、初期状態ではマイク音声のみが対象で、内部音声は録音しない仕様です。内部音声も含めたい場合は、仮想オーディオデバイスに対応した録画・配信ソフトなど専用の仕組みが必要になります。
Q. 画面録画の音声が途中から入らなくなることはありますか?
Windowsでヘッドセットやマイクの抜き差し、Bluetooth機器の再接続をすると、録画中に入力デバイスが切り替わり、それ以降の音声が記録されなくなることがあります。周辺機器の接続状態を変えずに録画を続けるか、録画前に使用するデバイスを固定しておくと安定します。
まとめ
画面録画で音声が入らないときは、まず「マイクと内部音声のどちらが入らないのか」を切り分けたうえで、Windowsならサウンド設定とGame Bar(または録画ソフト)のオーディオ設定、Macなら内部音声の仕様上の制約とマイクの許可設定、iPhoneならサイレントモードとコントロールセンターのマイク設定、Androidなら録画開始時の音声メニューとアプリの権限設定を確認してください。原因を一つずつ切り分ければ、多くのケースで解決できます。撮り直しを避けるためにも、本番前の数秒のテスト録画を習慣にしておくと安心です。



