棒鱈乾物は、日本の伝統的な乾物食材の一つで、長期間保存ができる便利な食材です。ただ、初めて扱う方にとっては戻し方や調理法がわからないことも多いかもしれません。この記事では、棒鱈乾物の基本的な戻し方から、レシピまでを詳しく紹介します。
目次
棒鱈乾物とは?
棒鱈乾物とは、鱈を棒状にして乾燥させたものです。江戸時代から伝わる保存方法で、水分を抜くことで長期保存が可能になります。棒鱈は、そのままだと非常に硬く、戻し方や調理法を知らないと使いづらい食材ですが、しっかりと戻すことで、鱈の風味を活かした美味しい料理が作れます。
棒鱈乾物の戻し方
棒鱈を戻すには時間がかかるため、前もって計画しておくことが重要です。
材料と道具
- 棒鱈乾物
- 大きめのボウル
- 水
手順
- 洗浄: 棒鱈乾物を水でよく洗います。表面に付いた塩やほこりをしっかりと落としましょう。
- 浸水: 洗浄後、棒鱈を大きめのボウルに入れて冷水に浸します。水は十分な量を用意しましょう。
- 浸水時間: 約24時間から48時間ほど、水を数回交換しながら浸水させます。この長時間の浸水が柔らかくて美味しい棒鱈を作る秘訣です。
戻した棒鱈は、冷蔵庫で保存が可能で、スープや煮物、揚げ物に使用できます。
棒鱈乾物を使った基本の煮物
まずは、棒鱈乾物の旨味を最大限に引き出す基本的な煮物の作り方を紹介します。
材料
- 棒鱈乾物(戻したもの):200g
- 大根:200g
- 人参:1本
- 昆布:5cm
- 水:500ml
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- 酒:大さじ2
作り方
- 準備: 戻した棒鱈は食べやすい大きさに切ります。大根と人参は皮をむいて乱切りにします。
- 昆布だし: 鍋に水と昆布を入れて中火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出します。
- 煮込む: 昆布だしに大根と人参を加え、中火で約10分ほど煮込みます。
- 調味: 醤油、みりん、砂糖、酒を加え、さらに10分ほど煮込みます。
- 仕上げ: 棒鱈を加え、さらに15分ほど弱火で煮込みます。味が馴染んだら完成です。
この煮物は、冷めても美味しく、翌日に味がさらに染み込みます。
棒鱈の揚げ物
次に、ちょっと豪華な揚げ物を紹介します。外はカリカリ、中はふんわりとした食感が魅力です。
材料
- 棒鱈乾物(戻したもの):200g
- 塩コショウ:少々
- 小麦粉:適量
- 卵:1個
- パン粉:適量
- 揚げ油:適量
作り方
- 準備: 棒鱈を食べやすい大きさに切り、塩コショウで下味をつけます。
- 衣付け: 小麦粉、溶き卵、パン粉の順で衣をつけます。
- 揚げる: 180度の揚げ油でカリッと揚げます。揚げ色がついたら取り出し、油を切ります。
- 仕上げ: お好みでレモンを添えて完成です。
この揚げ物は、ビールや白ワインのお供としても最適です。
おすすめレシピ集
最後に、棒鱈乾物を使った他のおすすめレシピをいくつか紹介します。
棒鱈の炊き込みご飯
- 棒鱈乾物(戻したもの):100g
- 米:2合
- 人参:1本
- 油揚げ:1枚
- 昆布:5cm
- 醤油:大さじ2
- 酒:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 米を通常通り洗い、炊飯器に入れます。
- 人参は千切り、油揚げは細切りにします。
- 戻した棒鱈、昆布、調味料を加えます。
- 通常炊飯で炊き上げれば、風味豊かな炊き込みご飯の完成です。
棒鱈と野菜の炒めもの
- 棒鱈乾物(戻したもの):100g
- キャベツ:200g
- もやし:100g
- にんにく:2片
- 醤油:大さじ1
- みりん:大さじ1
- サラダ油:大さじ1
- フライパンにサラダ油を熱し、にんにくを炒めます。
- 戻した棒鱈、キャベツ、もやしを加え、全体に火が通るまで炒めます。
- 最後に醤油とみりんで味を調えます。
これらのレシピを参考に、棒鱈乾物を家族や友人と楽しんでいただければ幸いです。普段の食事に少し変化を加えることで、食卓が一層にぎやかになりますね。
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