切り干し大根は、干して保存することで栄養価が高まり、風味をさらに引き立てる日本の伝統的な食品です。今回は、この切り干し大根を使った絶品だし汁の作り方をご紹介します。だし汁は和食の基本ですが、この方法をマスターすれば、料理の味に深みとコクが加わり、さらに健康面でもプラスになるでしょう。
目次
切り干し大根の基本情報
切り干し大根は、大根を細切りにして天日干しした保存食です。水分が飛ぶことで栄養素が凝縮され、食物繊維やカルシウム、カリウム、ビタミンB1などが豊富に含まれています。そのため、切り干し大根を使っただしは、健康にも良い万能調味料です。
なぜ切り干し大根がだしに適しているのか
切り干し大根には、昆布やかつお節と同様にうま味成分のグルタミン酸が多く含まれています。うま味成分が豊富なため、だしに使用すると料理全体の味が引き立ちます。また、自然な甘みと風味が加わることで、市販のだしとは一味違った深い味わいが楽しめます。
必要な材料と道具
材料
- 切り干し大根:30g
- 水:1L
- 昆布:10g(オプション)
- かつお節:20g(オプション)
道具
- ボウル
- 鍋
- ざる
- 布巾またはキッチンペーパー
切り干し大根の下準備
切り干し大根は、使う前に一度洗って汚れを落とし、水で戻します。この戻し汁も一緒に使うので捨てずに取っておきましょう。
- ボウルに水を張り、切り干し大根を入れてよく洗います。
- その後、再度水に浸して10~15分ほど置きます。この時、水の量は切り干し大根が完全に浸かるくらいで問題ありません。
- 時間が経過したら、戻し汁を別の容器に移しておき、切り干し大根は軽く絞っておきます。
だしの取り方
ステップ1:水に昆布と戻し汁を入れる
- 鍋に水1Lを注ぎます。
- 昆布を入れる場合は、この段階で水に浸けておきます。
- 戻し汁も一緒に入れます。昆布を使わない場合はそのままでOKです。
ステップ2:切り干し大根を加えて煮る
- 戻した切り干し大根も鍋に入れ、中火で加熱します。
- 沸騰直前まで温度を上げ、その後弱火にします。
ステップ3:かつお節を追加する(オプション)
- 弱火で約10分ほど煮たあと、必要であればかつお節を追加します。
- かつお節を加えてからさらに5分ほど煮込みます。
ステップ4:だしをこす
- 火を止めて、だし汁をざるでこします。この時、ざるの上に布巾やキッチンペーパーを敷くと、より澄んだだしが取れます。
使い方と保存方法
このだし汁は、様々な料理に活用できます。例えば、味噌汁や煮物、炊き込みご飯などに使うことで、料理全体の味が引き立ちます。また、冷蔵庫で約3日間、冷凍なら1ヶ月ほど保存可能ですので、大量に作ってストックしておくのもおすすめです。
まとめ
切り干し大根を使っただし汁は、簡単に作れて栄養も豊富、さらに自然なうま味をしっかりと引き出せる優れたアイテムです。おいしい和食を作るためには欠かせない存在となるでしょう。ぜひ、今回ご紹介した方法を参考にして、家庭の味にプロの風味をプラスしてください。
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