災害は突如として起こります。日本は地震や台風などの自然災害が頻繁に発生する位置にあるため、いつどこで災害が起こるか予測することは困難です。そこで大切なのが日頃の備えです。日常生活では気づきにくいですが、災害が迫ると水、食料、日用品などの物資が一気に不足し、ライフラインが止まってしまうと生活に支障をきたします。その中でも「食」は命を繋げる大切な要素です。特に手軽に食べられ、かつ長期保存が可能な「缶詰」は災害時の食料備蓄として欠かせません。
目次
長期保存が可能な缶詰の選び方
食料を備蓄する際に重要なポイントは「保存期間」です。保存期間が短い物資ですと、繰り返しの買い替えが必要となります。しかし、缶詰は基本的には何年もの長期間保存が可能です。特に、災害用に保存する缶詰を選ぶ際には以下のポイントに注意しましょう。
1. 賞味期限と消費期限を確認する
賞味期限と消費期限は混同しやすいですが、意味合いが異なります。賞味期限は最もおいしく食べられる期間を示しており、これを過ぎても食品自体には問題ありません。一方、消費期限は製品の品質を保証する最後の日を示しています。缶詰を選ぶ際には、賞味期限が長いものを選びましょう。
2. 缶の状態をチェックする
缶詰は内容物が缶の中に密封されているため、原則として長期保存が可能です。ただし、缶に凹みや錆びがあると、空気が漏れたり、中身が劣化する可能性がありますので注意が必要です。
3. 栄養バランスを考える
災害時の食事は必要最低限なことが多いため、栄養の偏りが起こりやすいです。保管する缶詰は、たんぱく質、炭水化物、脂質の3大栄養素をはじめ、ビタミンやミネラルも考慮に入れましょう。
災害時に役立つ缶詰の活用術
缶詰の中には、たんぱく質や炭水化物など、体を動かすためのエネルギー源となる食材が詰まっています。しかし、独特の味や匂いが気になる方もいるでしょう。そこで、災害時でも美味しく食べられるように、以下にいくつかの活用術を紹介します。
1. レシピに活用する
缶詰はそのままでも美味しく食べられますが、料理の一部として利用することで、さらに美味しく食べることができます。例えば、シーチキンはサラダやパスタに混ぜるだけで簡単に一品が作れます。
2. 缶詰をヒートショックしない
冷凍庫などで冷やしてから直接高熱に晒すと、缶詰の中が圧力で破裂する可能性があります。特に災害時には火傷などの二次災害につながりますので、注意が必要です。
3. 保存水と一緒に利用する
缶詰の汁をそのまま使うと塩分が多い場合もありますが、保存水と一緒に調理すると、塩分を調節しつつ、味も楽しむことができます。
災害時の生活は様々な困難が待ち受けています。しかし、適切な食料備蓄とその活用術を知ることでその困難を乗り越えていく力になります。しっかり備え、常日頃から頭の中に「どうすれば生き延びられるか」を考えておくことが重要です。
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