初心者でも上級者でも使える、2025年最新版のMinecraft コマンド一覧を完全網羅したガイドへようこそ。
本記事では、コマンドの基礎(構文、実行方法)から、最近追加された新機能や便利なテクニック、データパック・関数でできる高度な自動化までを段階的に紹介します。
まずは「コマンドの魔法」そのものを感じ取り、実際にワールドを自在に操作できるようになりましょう。
目次
1. コマンドの基本構造
| 要素 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
/ |
コマンド実行指示 | /give |
| コマンド名 | 実行する処理の種類 | give |
| パラメータ | 対象・オプションを指定 | @p minecraft:diamond 5 |
| /help | 使い方を表示 | /help give |
ポイント
@pは「最近接したプレイヤー」、@aは「全プレイヤー」、@eは「全エンティティ」を表します。
minecraft:diamondという形でリソースの名前を書くときは、改行を入れずにスペース区切りで書くのが基本です。
2. 初心者におすすめの基本コマンド
| コマンド | 使い道 | 例 |
|---|---|---|
/give |
アイテムを取得 | /give @p minecraft:stone 64 |
/tp |
テレポート | /tp @p 100 64 -50 |
/setblock |
任意のブロックを設置 | /setblock ~ ~1 ~ minecraft:gold_block |
/fill |
大規模なブロック設置/削除 | /fill ~-5 ~-1 ~-5 ~5 ~5 ~5 minecraft:air |
/effect |
効果付与 | /effect give @p minecraft:strength 60 1 true |
まずは
/giveと/tpを使ってワールドの探索とリソース取得を練習すると、他のコマンドもスムーズに覚えられます。
3. 世界操作・環境変更コマンド
| コマンド | 使い道 | 例 |
|---|---|---|
/weather |
天候を変更 | /weather clear 6000 |
/time |
時間帯を設定 | /time set day |
/seed |
現在のワールド種を表示 | /seed |
/spreadplayers |
プレイヤーをランダムに分散 | /spreadplayers ~ ~ 5 10 false @a |
1.20 以降、新しい天候イベントが追加されています。
/weather thunderで雷雨を、/weather snowで雪の季節感を演出できます。
4. エンティティ操作コマンド
| コマンド | 使い道 | 例 |
|---|---|---|
/summon |
エンティティを召喚 | /summon minecraft:zombie ~ ~ ~ {CustomName:"\"Zombie Boy\"",Attributes:[{Name:"generic.maxHealth",Base:50}]} |
/kill |
エンティティを除去 | /kill @e[type=monster] |
/execute |
条件付きでコマンドを実行 | /execute as @a[distance=..10] run data get entity @s Health |
/attribute |
エンティティ属性を設定 | /attribute minecraft:zombie generic.maxHealth set 30 |
注意:
/summonの NBT データはバージョンごとに微妙に変わるので、公式ドキュメントを確認しましょう。2025年版では「Entity Type Registry」という新しい項目が導入され、複数の新エンティティタイプが追加されています。
5. 便利な data コマンド
| コマンド | 使い道 | 例 |
|---|---|---|
/data get |
NBT データを取得 | /data get block ~ ~ ~ Item |
/data merge |
データを上書き | /data merge entity @p {NoGravity:1} |
/data modify |
データ値を変更 | /data modify block ~ ~ ~ Tags set value "new_tag" |
例えばプレイヤーのインベントリを外部ツールにバックアップしたい場合、
/data get entity @p Inventoryが有効です。
6. コマンドブロックとレッドストーン
-
コマンドブロックの取得:
/give @p command_block 1 -
実行条件:
Impulse(1回のみ)、Repeat(常に)、Chain(連続) -
レッドストーンとの連携:クリックでON/OFFのスイッチを作ったり、
/executeでレッドストーンの強度を判定したりできます。
応用テクニック
自動ドア:レッドストーン・デッドストーンを組み合わせ、コマンドブロックに/setblock ~ ~1 ~ minecraft:iron_doorを実行させ、外側から開閉できます。
シークレットルーム:コマンドブロックに/setblock ~ ~0 ~ minecraft:airを複数回連続で実行させ、壁に隠れた部屋を開放。
7. 便利な function とデータパック
-
関数の作成:
data/pack/functions/func.mcfunctionにコマンドを1行ずつ書く。 -
実行:
/function pack:func -
データパックの構成:
pack.mcmeta,data/namespace,functionだけで構成できます。
使い道
1.10 以降ではData Packsが公式化されたため、サーバーの永続設定やレッドストーンマップのパラメータ化に大きく貢献しています。
2025年版ではresource reloadが高速化され、データパックがリアルタイムで更新されます。
8. 役立つスクリプト集
| コマンド | 目的 | コマンド例 |
|---|---|---|
/gamerule doDaylightCycle false |
昼夜サイクルを停止 | /gamerule doDaylightCycle false |
/gamerule keepInventory true |
プレイヤー死亡時のインベントリ保持 | /gamerule keepInventory true |
/title @a title {"text":"Welcome!","color":"gold"} |
タイトルメッセージ表示 | /title @a title {"text":"Welcome!","color":"gold"} |
/particle minecraft:flame ~ ~1 ~ 0 0 0 0.5 100 |
特定位置に炎パーティクルを発生 | 同一 |
2025年のバージョンでは
titleの JSON 形式がさらに拡張され、fontオプションでカスタムフォントを指定できるようになりました。
例:/title @a subtitle {"text":"プレイスタイルを選択","color":"green","font":"minecraft:fonts/font.json"}
9. 一般的に禁じられたコマンド(管理者用)
-
無限の
xp:/xp 1 theplayer add -
テレポート無視:
/tp @a 0 64 0 -
ワールド破壊:
/execute as @a run fill ~-50 ~-50 ~-50 ~50 ~50 ~50 minecraft:air
管理者の注意
既知のバグを悪用したコマンドは、ゲームの安定性を低下させる恐れがあります。利用時は常に最新のパッチの確認を忘れずに。
10. コマンドの実行速度チューニング
-
コマンドブロックのタイミング:
Impulseのみ 1tick、Repeatはalways activeで高速実行 -
関数の並列処理:データパック内で
schedule functionを利用すると、指定tickで再実行 -
バッチコマンド:1つのコマンドブロックに複数のコマンドを
;で区切ると処理をまとめられます。
例:
/data modify entity @p ArmorItems[0] set from block ~ ~-1 ~ Item+; /effect give @p minecraft:regeneration 300 1 true
こうすることで、コマンドブロックの回転数を減らしつつ複数アクションを実行できます。
11. コマンド実行時のデバッグテクニック
-
/sayで実行中の位置や変数を出力。 -
/execute ifで条件付き実行。 -
/testforblockでブロック確認。 -
/clearでインベントリクリーン。
スクリプトが期待通りに動作しない時は、上記デバッグ手法でステップ実行を確認してください。
12. まとめと次のステップ
-
初心者:
/give、/tp、/setblockでワールドの基本操作をマスター。 -
中級者:
/summon、/attributeでエンティティをカスタマイズ、レッドストーンとコマンドブロックで簡易機械を作成。 - 上級者:データパック・関数を用い、スクリプト化と自動化の境界を探る。
- エキスパート:パフォーマンスチューニングと安全性を考慮したサーバー構築、権限管理、プラグイン作成。
2025年のMinecraftは、従来のマクロ機能に加え、データ構造の拡張とAPIレベルのサポートが強化されました。
コマンドを使いこなすことで、ゲーム世界を自由自在に操作できるようになります。ぜひ本ガイドのコマンド表とテクニックを活かして、あなた自身のオリジナルワールドを作り上げてください。
質問や追加リクエストがあれば、コメント欄でお気軽にどうぞ。