導入文
Minecraft の世界で日常をより便利に、そして楽しくするために欠かせないアイテムの一つに「ディスペンサー」があります。初めて使う方にとっては、設置方法からレッドストーン回路への接続、アイテムの自動投入まで、取り扱いが難しく感じられることも多いです。この記事では、ディスペンサーの基本的な使い方、レッドストーンによる制御方法、そして自動化テクニックを初心者でも分かりやすくまとめます。これを読めば、迷路のようなレッドストーン工学に悩まずに、ディスペンサーを自在に操ることができるでしょう。
目次
ディスペンサーとは
ディスペンサーは、装備したアイテムを前方に一個投げるだけでなく、弓で弓矢を、壺でポーションを、スチンガーでスプラウトを発射など、特定のアイテムを「発射」したり、区分けしたりすることができるブロックです。主に次の3つの機能があります。
- 投擲:アイテムを指定方向へ投げる。例えば、矢を放つ。
- 射撃:発射専用アイテム(弓矢・弓・ポーション・スピリット・スプラウト等)を射撃する。姿勢によって射角・射程が決まる。
- 自動化:レッドストーンで電源をかけると、自動的に装備したアイテムを投擲・射撃する。
ディスペンサーはレッドストーンの電源を受けると一瞬だけ電流が流れ、「ワンショット」のアクションを実行します。従ってレッドストーン回路の設計次第で、連射や周期的な発射が可能です。
入手方法
1. クリエイティブモード
・インベントリから直接取得
クリエイティブ > オブジェクト タブ > 「ディスペンサー」
→ 右クリックでワールドへ出現
2. クリフィ(冒険モード)
・破壊
サンドや石など、どんなブロックでも破壊できるディスペンサーを拾うことがある。
ダイヤのあるブロックから取る場合は、ハードウェアの破壊速度に注意です。
3. 合成
| 材料 | 位置 |
|---|---|
| スライムボール | 上部中央 |
| 青鋼 | 左右の上下 |
| 釣り杖 | 上下中央 |
クリエーション
- 釣り杖を上の中央に配置
- 左右に青鋼(5個必要)を上下に置く
- 上部中央にスライムボールを置く
- 合成テーブルでディスペンサーを作成
※スライムボールは実験テストやクラフト用のモブから入手可能。
基本的な使い方
1. アイテムの投擲
-
手順
- ディスペンサーを地面に設置
- 投擲したいアイテムをインベントリで右クリック → ディスペンサーに投入
- ディスペンサーをレッドストーンで電源に接続
- ディスペンサーを右クリック(発動時に光る)
-
挙動
投げたアイテムはブロックではなく空中で動き、最初に当たったものを破壊または乗っ取る。 -
実例
• 弓矢:弓矢を持たせて、敵に向けて発射
• ポーション:ポーションを投げて遠距離攻撃
• スプレッド:スチンガーやエアプレッシャーでスプラウトを発射
2. 発射(射撃)用アイテムの操作
| アイテム | 特徴 | 補足 |
|---|---|---|
| 弓矢 | 直線撃 | 弓矢は射撃時に自動で弓矢を発射 |
| スプレー | 水散布 | スプラッシュ・エリクサーを発射 |
| 槍 | 近距離砲 | 槍をレッドストーンで発射可 |
| スプレッド | 砲弾 | 斜め上に設置すると砲弾を発射できる |
「射撃」用アイテムは投擲タイプと違い、前方に向いたブロックに対しては発射動作を行います。たとえば、弓矢を設置し、横にレッドストーンを導入して投射方向を調整すれば、遠距離攻撃ブロックが作れます。
3. レッドストーンの接続
-
直接電源
直にレッドストーンを接続すると、電源が入るたびに1回発射。 -
リピーター&コンパレーター
連続発射や周期制御に使う。 -
レッドストーンタイマー
反復処理に必要。- 例:8ブロックのリピーターで 1 秒ごとに発射。
- 例:タイムラインと発射同期を取る場合は、コンパレーターを利用したカウントダウン。
4. 発射方向の調整
-
設置角度
ディスペンサーの出力角度を調整するには、設置するときに右クリックをして向きを変えます。 -
レッドストーンタップ
方向に対してタップを付けることで、電源を与える方向を変えられます。 -
水の流れやピストン
発射方向や角度を動的に変更したい場合は、水の流れやピストンで方向を変える方法があります。
レッドストーンとの連携
1. ワンショット発射の極上制御
ディスペンサーはレッドストーンにより「ワンショット」発射が可能です。例えば、以下のように設置します。
(レッドストーン) ← (リピーター) → (ディスペンサー)
右側にレッドストーンを設置することで、リピーターが一定周期で発射を繰り返します。
2. コンパレーターを使った「自動再投入」機構
-
ディスペンサーの上にコンパレーター
※アイテムを排出すると、コンパレーターは「入力があった」信号を出します。 -
チェスト
コンパレーターからの信号でチェスト内のアイテムを次回のデバイスに自動投入。 -
電源と連携
コンパレーターの出力を再度レッドストーン信号として用いれば、ディスペンサーは空の時に自動でアイテムを再投入します。
3. 位置を検知して自動発射するセンサー回路
-
レッドストーンセンサ + ピストン
プレイヤーが近づくとレッドストーンセンサが信号を出し、ピストンでディスペンサーを前方に突き出して発射。
自動化テクニック
1. ディスペンサー農園
-
サプライズ農園
「種まき用ディスペンサー」+「水のポーション」+「自動化ハッカー」- ディスペンサーにシードを入れ、レッドストーンにより一定周期で投入。
- スプレッドポーションで水を周囲に散布し、土壌を自動で培養。
- 肥料を投入した上で同時に火のポーションで発芽を促進。
2. スコアボードとの組み合わせ
-
スコアを記録し、特定スコアでトリガー
/scoreboard objectives add scoreTest dummy /scoreboard players set @a scoreTest 0これに対してディスペンサー内にコマンドと連携させれば、プレイヤーのスコアに応じて自動射撃を行うことが可能です。
3. 自動タワーヒッタービック
-
タワー型自動発射機
- 石の柱に複数のディスペンサーを並べ、レッドストーンを横流し。
- 上から順に「発射パターン」を設定し、連射で敵を撃破。
- ディスペンサーに弓矢を入れ、連続発射することで「自動攻撃塔」を実現。
4. コレートの仕方
-
ディスペンサーにアイテムを一括投入
- ハトウシ(ベッドロック)により複数アイテムを一度に入れ、レッドストーンで一括発射。
- 矢、弓矢、ポーションを混ぜると多機能攻撃が可能。
5. 敗北防止装置
-
自動ポーション投擲
敵が近づくと自動でポーションを投げる。- 先にリピーターを設置。
- 敵の距離をレッドストーンセンサで検出。
- ポーションを投げることで、敵を一時的に凍結・毒化。
落下・失敗を防ぐコツ
-
出力位置の微調整
ディスペンサーが壁や床と重なるとアイテムが落下しなくなるので、背後に一段のブロックを設置し、少しずらすと安全です。 -
レッドストーンのクリアランス
レッドストーンは隣接ブロックに電源を供給できるため、ディスペンサーの前後に隙間を持たせると問題が少なくなります。 -
アイテムの残量管理
ディスペンサーの内部は256個までしか保存できません。頻繁に消費する場合は、自動再投入機構を併設しましょう。
応用編:ディスペンサーの限界を突く技巧
1. フィールドでの「自動シューター」
-
例:自動タレット(敵を狙撃)
・ディスペンサー+レッドストーンリピーター+弓矢
・ターゲットに向けてピストンで角度調整
2. モブの捕獲装置
-
トラップ
ディスペンサーに「スプラウト」を配置し、レッドストーンタイマーで発射。
モブが落下した後に自動採取できるように設계。
3. クリエイティブモードの「自動建築」機構
-
ブロック建設
ディスペンサーにブロックを入れ、レッドストーンで連続投射。
小さな建築物を自動生成するために、チェストを使ってリロード。
4. コマンドブロック付き自動発射
-
「/execute」
/execute as @a at @s if score @s killTest matches 100.. run setblock ~ ~1 ~ dispenser{Items:[{Slot:0b,item:"minecraft:arrow"}]} replaceプレイヤーのスコアに応じて自動的に弓矢を投入し、発射。
まとめ
ディスペンサーは単なる投擲ブロックを超え、レッドストーン、コンパレーター、サブブロックとの組み合わせ次第で、自動農耕器、タレット、モブ捕獲装置など多彩な用途に変身します。
― 設置角度とレッドストーンのタイミングを正確に設定すれば、ワンショット発射が安定し、さらには自動再投入機構を構築すれば、長時間の作業もスムーズ。
― 続けて学ぶと、より高度な「自動発射・自動装備搬入・自動作業のループ」も設計でき、Minecraft のレッドストーン工学に深みが増します。
初心者のうちはシンプルな投擲・射撃を基本に、徐々にレッドストーンリピーターの使い方やコンパレーターを活用した自動化をマスターしていくのがポイントです。
このガイドを参考に、ディスペンサーをフル活用してみてください!