Minecraftは常に進化しており、1.13「Budding Update」はその大きな一歩でした。この記事では、1.13で導入されたクラフトシステムの変更点と新機能を網羅し、さらにサーバー管理者やプレイヤーがチート行為に対処するための具体的な対策を紹介します。
目次
1.13アップデートの概要
- Java版のみでリリース(Bedrock版は以降にリリース)
- レシピ統合:全てのクラフトレシピを1つのインベントリに集約
- ブロックの再配置:古い「デカルト」型ブロックが削除、代わりに新しいブロック(例:石材壁、石材床)を追加
- 新モブ:キノコウサギ、ホートロブスタ、そしてマンダラウサギなど
- アップグレード:装備のエンチャント、アイテムの耐久性改善
- エンチントブック:手書きのエンチントを保存してインベントリへ転送
2. 新アイテムのクラフト方法
2.1 主要アイテム
| アイテム | レシピ | 材料数 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 石炭 | 石炭 → 1 | 1 | 1回のクリフトで取得 |
| 岩石 | 石 -> 1 | 1 | いつもの石より堅い |
| 骨粉 | 骨を2個 | 1 | 変成作業用 |
| 石粉 | 破砕した石 | 1 | 大火山エリアで入手しやすい |
2.2 クラフトフロー
- インベントリの右上にある「クロス」形式の*「クラフト」*ボタンをクリック。
- 5×5グリッドが表示され、レシピに従って材料を配置。
- レシピが完成すると、下部に成果物が表示。
- 成果物を右クリックでインベントリに追加。
ポイント:1.13では古い2×2レシピを3×3に統合したため、レシピ名が変わるケースがあります。例えば「木の板」は今では木材→6と「板」→9で取得可能です。
3. ブロックと装飾アイテムの追加
| ブロック | 取得方法 | 製作方法 |
|---|---|---|
| 石造壁 | クリエイティブテーブル | 石材/壁を組み合わせ |
| 石造床 | スポンジ | 石材/床を配置 |
| 石造天井 | ストーリー | 石材/天井を配置 |
| 木造壁 | 木材 → 1 | 木材/壁 |
3.1 変換ブロック
- 石代替の「レンガ」:石レンガ → 石代わりに使用可能
- 金属ブロックの削除:金インゴットは金塊だけに統一
4. 新しいモブとパラメータ
- キノコウサギ(Mushroom Cow): 1.13の最初のキノコモブ。 速度が緩慢だが、キノコを食べると速くなる。
- ホートロブスタ(Hoglin): 低温地域に現れ、攻撃的。 クリッパーの飼育対象に大きく影響。
- マンダラウサギ(Mandragora Rabbit): 牧草地でしか出現しない。 風船を取得可能。
注意:ホートロブスタは1.13以降で「村」を襲撃する際に村人を誘拐することがあります。サーバー管理者は村人を保護するためのプレイヤーと協力する必要があります。
5. エンチャントとレシピの変更
- エンチントブック:新しい**「手書き」**エンチントとして保存でき、複数アイテムに同時適用が可能
- レシピの統合:かつて個別だった「ブロック転換」レシピは全部「クラフト」へ統合。例:石炭 → 1、石炭粉 → 1
- 耐久性の上昇:ほとんどの防具が**10%**耐久性向上
ヒント:高耐久のエンチントは「耐久」や「防護」が効率的に発揮されます。特に「耐久の強化(Unbreaking)」は耐久性向上の最優先とされます。
6. 設定とコマンドの変更
| コマンド | 変更点 | 影響 |
|---|---|---|
/summon |
モブの名前とタグの取得が簡潔になった | 例えば /summon creature:hoglin ~ ~ ~ {CustomName:"\"Tyrant\""} |
/setblock |
**ブロックの状態(データ値)**が不要に | 直接 /setblock ~ ~ ~ minecraft:stone |
/reload |
パッケージのリロードが高速化 | プレイヤーがカスタムリソースで作業中に使用できる |
ポイント:管理者は
/setblockで不要なデータ値を省略すれば、より高速な作業が可能です。
7. チート対策とセキュリティ
7.1 サーバー側の設定
7.1.1 ops.json の厳格化
- すべてのOPに対し、コマンド制限を設定。
[ {"name":"admin","bypassesPlayerLimit":false,"ops":[{"permissionLevel":2}]} ] - 1.13ではpermissionLevel が 0-5 で細かく調整可能。
7.1.2 banned-ips.json / banned-players.json
- IPやプレイヤー名に正規表現を用いてブロック。
[ {"ip":"192.168.1.0/24","reason":"Spammer detected"} ]
7.2 変則アイテムの検知
-
Minecraft 1.13以降、Item#NBT がJSON 形式に統一されました。
- 例:
{id:"minecraft:diamond_sword",Count:1b,tag:{Unbreakable:1b}}
- 例:
- 1.13にサーバー側スクリプト(Sponge, Forge等)を利用し、NBT が許可外の値を自動で削除またはリセット
7.2.1 実装例(Sponge API、Java)
@Listener
public void onPlayerCommand(PlayerCommandPreprocessEvent event) {
String cmd = event.getMessage().split(" ")[0];
if (cmd.equals("/give")) {
// チェックして不正アイテムを拒否
event.setCancelled(true);
}
}
7.3 チームベーシックな対策
| 手段 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| ログ解析 | サーバーのlatest.logを週に一度確認 |
异常なコマンドやエラーを早期検出 |
| セキュリティプラグイン | LuckPerms, EssentialsX, GriefDefender 等でロールベース管理 | 権限の最小化が鍵 |
| スニークアラート | 重要地点にセンサーを配置し、許可外アイテム取得時にチームへ通知 | 迅速な対応が可能 |
8. サーバーモードでの実践例
8.1 マルチプレイヤーイベント:クエストマップ
- 1.13ブロック(石造床・壁)を最大限活用し、視覚的にわかりやすいクエストデザイン
- エンチントブックを利用した自動報酬システム
8.2 チート防止:クラフトバイオマップ
- 「クラフトバイオマップ」を作成し、許可された材料のみが特定ブロックに配置できるようレッドストーン制御
- 例:
/setblock ~ ~ ~ stone_slab{CustomModelData:123}でカスタムモデルを使用し、不正アイテムの再生成を防止
9. まとめ
1.13のBudding Updateは、クラフトレシピの統合とブロック・モブアップデートによりマインクラフトの世界をより豊かにしました。
- クラフトは5×5インベントリで統一、材料配置が直感的に。
- 新ブロック(石造壁・天井・床)と新モブ(ホートロブスタやキノコウサギ)で建築と探索に新たな戦略を導入。
- エンチントブックはマルチアイテムアップデートを可能にし、レシピの手軽さが格段に向上。
サーバー管理者にとっては、OPレベルと権限設定を細分化し、NBTを検査することでチート行為を効果的に排除できます。
これらの基本を押さえて、より安全でクリエイティブなゲームプレイをお楽しみください。