編み物を始めたばかりの方にとって、毛糸のつなぎ方は少し難しく感じられることがあります。特に、色を変えたり、新しい毛糸の玉に移行する際のつなぎ方に不安を抱えている方も多いでしょう。しかし、プロが使用するテクニックを学ぶことで、すぐにスムーズかつ美しく毛糸をつなげることができるようになります。今回は、初心者でも簡単にできる毛糸のつなぎ方を5つ紹介します。
目次
1. スリップノットでのジョイント
スリップノットは初心者にとって非常に簡単で信頼性の高い方法です。これは、古い毛糸と新しい毛糸をシンプルに結ぶ方法です。スリップノットを作ることで、編み目に自然になじみ、毛糸が緩んだりすることがありません。
- 現在編んでいる毛糸の端にスリップノットを作ります。
- 新しい毛糸の端をこのスリップノットに入れ、引き締めます。
- 編み進めるに従って、結び目はほとんど目立たなくなります。
この方法は、編み込みなど目の詰まった編みに最適です。
2. ロシアンジョイン
ロシアンジョインは、見た目が非常に滑らかで、特にショールやスカーフなど、どの方向からも見えるニットに適しています。結び目を作らずに毛糸をつなぐことができる上級テクニックですが、手順を覚えてしまえば簡単です。
- 使い終わる毛糸の端と新しい毛糸の端をそれぞれ約10cm程度取り、お互いを交差させます。
- 針を使って、古い毛糸の端を数センチ内側に編みこみます。
- 同様に新しい毛糸の端も互いに向かい合うように編み込みます。
完成後、糸が自動的にしっかりと固定され、見た目も非常に美しくなります。
3. オーバーハンドノット
オーバーハンドノットは非常にシンプルで誰もが一度は経験する方法です。この方法は主に編み物を中断することなく素早くつなぎたいときに使用されます。
- 新しい毛糸の端を結び目として、現在の毛糸の最後の目に近いところに置きます。
- 新しい毛糸を使って、オーバーハンドノットを作ります。
- 引き締めて、結び目を目立たなくします。その後、編み目が固まってから余分な糸をカットします。
この方法は少しの結び目ができる可能性がありますが、編んでいく中で自然に隠されやすいです。
4. フェルトジョイン(スピットスライス)
フェルトジョインは、フェルト化できる動物性毛糸専用の技です。摩擦と湿気で2本の糸を一体化させるので、繋ぎ目が全く目立たず自然に仕上がります。
- 使い終わる毛糸と新しい毛糸の端を少しほぐして繊維を分けます。
- ほぐした部分を互いに重ね、手で湿らせてこすります。
- 繊維が絡み合い、一体化するまでしっかりとこすります。
このテクニックは少し練習が必要ですが、一度覚えれば非常に役立ちます。
5. マジックノット
マジックノットは結び目を作りますが、非常に強度があり、ほどける心配がほとんどありません。編み目がしっかりと詰まっている編みに最適です。
- 古い毛糸と新しい毛糸をそれぞれ単独で2重 knot にします。
- この2つの knot を軽く引っ張って一緒になるようにします。
- それぞれの余分な端をカットします。
この方法は結び目が小さく目立たないので、とても重宝します。
これらの5つのテクニックを使うことで、編み物をよりスムーズに進め、完成度の高い作品を作成することができます。練習を重ねることで、自分にとって最適なつなぎ方を見つけられるでしょう。ぜひチャレンジしてみてください!
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