編み物を始める際にまず学ぶ必要があるのが「作り目」のテクニックです。これは、作品を作り始めるための最初のステップであり、その後の編み方の基礎になります。編み物初心者にとっても簡単に理解できる作り目の方法や、スムーズにできるようになるためのコツを徹底解説します。
目次
作り目とは?
作り目とは、編み物を始める際に最初に編む一列目の目のことを指します。このステップは作品の基礎となり、その後の編み方がスムーズに進むかどうかを左右します。作り目がしっかりしていないと、作品が歪んでしまったり、思った通りのサイズにならなかったりすることがあります。
作り目の種類
作り目にはいくつかの方法があります。以下ではその代表的なものを紹介します。それぞれの方法には特徴があり、作りたい作品によって使い分けることができます。
一本取りの作り目
一本取りの作り目は最も基本的な方法で、多くの初心者におすすめです。毛糸を一本で作り目していくのでシンプルで分かりやすいです。作り方も簡単で、使用する道具も少ないため初めての人でもすぐに習得できるでしょう。
手順
- 棒針に糸をかけ、親指で糸の輪を作る。
- その輪に針先を通し、糸を引き出す。
- 引き出した糸をまた輪に通し、しっかりと引き締める。
- この動作を繰り返し、必要な数の目を作る。
長編みの作り目
長編みの作り目は、少し手間がかかりますが、より柔らかい仕上がりになるので、靴下やスカーフなどに向いています。特に伸縮性が求められる作品に適しています。
手順
- 棒針に糸を巻きつけます。
- 糸をかけて輪に通し、次の糸を棒針に巻きつけ、さらにかけて通します。
- これを繰り返して必要な数の目を作りましょう。
作り目を上手にするコツ
糸のテンションを一定に保つ
作り目をする際に最も重要なのは、糸のテンション(張り具合)を一定に保つことです。緩すぎたり、きつすぎたりすると、その後の編みがうまく進まず、最終的に形が崩れてしまうことがあります。糸を引っ張る手に力を入れ過ぎず、自然なテンションを心がけましょう。
ゆっくりと丁寧に
初心者のうちはスピードを気にせずに、ゆっくりと丁寧に作り目をしていくことが重要です。急いで作った目は、後で編んでいく際に影響が出ます。練習すれば自然と速くなっていくので、最初は質を重視しましょう。
必要な数より少し多めに設定する
編み物は伸縮性があるため、作り目の段階で必要な数に応じた目を作っておいても、完成した際に目が足りなくなることがあります。安心して編み進めるためにも、少し多めに作り目をすることを心がけましょう。その後、作品に合わせて調整すれば問題ありません。
おすすめの道具
棒針
棒針はサイズによって使い分けることが大切です。編む糸の太さに合わせて針のサイズを変更することで、より編みやすく、綺麗に仕上がります。初心者には、扱いやすい木製やプラスチックの針が特におすすめです。
毛糸
初心者が使うには、肌触りが良く滑らかな毛糸が良いでしょう。中くらいの太さのものが扱いやすく、目を落とす心配が少ないため、初めての作り目にも適しています。あらかじめサンプルを触って感触を確かめてみるのも一つの方法です。
問題が起きた場合の対処法
目を落としてしまった
作り目の途中で目を落としてしまった場合でも、慌てる必要はありません。急いで修正せず、糸を引っ張らずに落ち着いて元の位置に戻しましょう。目を一つひとつ確認しながら、間違えていないかをじっくりチェックします。
目がきつくなってしまった
目がきつくなってしまうと、その後の編みが難しくなります。この場合は、糸を解いてやり直す必要があります。目を作る際に、少し緩めに編むように心がけてください。糸のテンションをもう一度確認し、同じミスが起こらないように注意しましょう。
おわりに
編み物の「作り目」は初心者にとって少しだけハードルが高い部分かもしれませんが、コツを掴めば驚くほど簡単です。今回紹介したテクニックやコツをしっかりと身につけて、ぜひ様々な作品を楽しんでみてください。一歩一歩確実に進めていけば、上達は間違いありません。編み物の魅力に触れ、創造的な時間を堪能しましょう。
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