皆さんは観葉植物の日当たりをどのように管理していますか?
植物が生きていくためには日光が必要ですが、観葉植物にとって直射日光は何かとトラブルの原因になります。
今日は観葉植物と日当たりの関係や、トラブルを起こさないための予防策、起きた後の対処についてご紹介しますので是非参考にしてくださいね!
目次
観葉植物は直射日光が苦手
観葉植物として売られているほとんどの品種は、日光が少ない環境でも育ちやすく、耐陰性が高い植物ばかりです。
耐陰性とは:日光が少ない場所でも生育可能な、植物が日陰に耐える性質を持つことを指します。 |
植物それぞれの耐陰性がどのくらいあるのかを考える上で、その植物が元々どんな場所に自生しているかについて考えると分かりやすいです。
観葉植物の中でも人気のポトスやモンステラやシンゴニウム等は、草木が生い茂った熱帯雨林が本来の自生場所になります。
熱帯雨林のようなジャングルは背の高い樹木がたくさん生息しており、ポトスやモンステラには直射日光が届くことは少なく、木漏れ日のような少ない日光で育つ場合がほとんどです。
それに室内で育てられることを想定して販売されていることからも、直射日光が少ない環境でも問題なく育てられることが伺えますね!
観葉植物にもある程度の日光浴は必要
とはいえ、観葉植物にもある程度の日の光は必要なので日当たりがある所に置くのは重要です。
植物は枝葉を茂らせて葉の表面から日光を浴びることで、光合成という反応が起こります。
光合成とは:太陽光のエネルギーから炭水化物(糖分)を合成すること |
人間がご飯を食べて炭水化物やその他の必要な栄養を摂取するのと同じように、植物は太陽光から生きるためのエネルギーを摂取しているんですね!
植物が光合成をして糖質を得ると、幹を太くしたり、枝葉を茂らせたり、お花を咲かせるためのエネルギー源となります。
ですので、耐陰性が高い観葉植物にもある程度の日光は必要になります。
夏の直射日光は要注意!
室内で間接的に日光を浴びる環境が好ましい観葉植物は、急な温度上昇に敏感です。
中でも特に気をつけたいのが、夏の直射日光です。
庭やベランダに観葉植物を置いている方は、夏の時期に直射日光に当たりすぎないように注意しましょう。
室内に置いている方も、場所によっては窓からの日差しが照りつけるように入ってくる場所がありますよね。そういった場所は避けた方がいいかもしれません。
過度に日光を浴びた観葉植物は、葉焼けを起こしてしまうことがあります。
葉焼けするとどうなる?
観葉植物の葉に過度な日光が当たってしまうと、その部分が茶色や黄色に変色したり、葉の端が縮れて焼けたような見た目になります。
冒頭でもご説明した通り、観葉植物は少ない日光でも育てられる品種を指します。
葉の中には”葉緑体”というものが存在していて、光合成をすることで葉緑体が必要なエネルギーを吸収しています。
観葉植物にとっては少ない日光での光合成で栄養が十分足りている状態なのに、過度な光合成による必要以上のエネルギーが活性酸素という植物にとって有害な物質に変化してしまうんです。
活性酸素は葉の中の葉緑体を壊すはたらきがあり、葉焼けによって植物の葉緑体が喪失するというメカニズムが起きてしまいます。
部分的な葉焼けで観葉植物全体が枯れてしまうということはありませんが、必要な葉緑体が減っている状態ではありますので、元気な状態を保つためにも葉焼けは是非とも避けたいトラブルです。
水やり後の日光浴は要注意!
水やり後の直射日光は葉焼けのリスクが急激に高まります。
水やりや、霧吹き掛けをした後は葉に水滴が残っていますよね。
その水滴がレンズのような役割をして、太陽光が一点に集中します。
急激に温度上昇した葉は、その温度変化に耐えられずに葉焼けを起こしてしまいます。
対策としては、
- キメの細かい霧吹きを使用して、大きな水滴を残さない
- 庭やベランダ等の直射日光が当たりやすい場所から一時的に移動させてあげる
のが良いでしょう。
植物を綺麗な状態に保つためのお世話も、ボタニカルライフを楽しむ一つのポイントです!
太陽の西日で葉焼けするってホント?
観葉植物の葉焼けについて、
「西日にあてると葉焼けしやすい」
ということが言われています。
植物によってたくさんの症例があるので一概には言えませんが、西日が特段植物に悪影響を及ぼすということはないと考えていいでしょう。
西日は、これから日が昇るという状況の朝日よりもエネルギーが少ない状況です。
植物が太陽の傾きかける夕方に盛んに光合成をはじめるということはありませんので、西日が特別危険ということにはなりません。
もし葉焼けしてしまったら
葉焼けをしてしまった葉は、元の元気な状態に戻ることはありません。
もし葉焼けをした葉を見つけたら、カットしてあげましょう。
葉を選定してあげることで、その葉に行き渡るはずだった栄養が新芽を吹き戻す分の栄養として使われます。
観葉植物の日当たりについて、最後に
葉焼けをしないための対策や、葉焼け後の適切な処理をすることで、観葉植物の綺麗な見た目を維持できるようにお世話してあげましょう!
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