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本当にスイッチでマイクラをローカル通信できる?
近年、スマホやPCと同じように同居する環境で「ローカル」マルチプレイをしたいことが増えてきました。この記事では、Nintendo Switch を使って Minecraft(Bedrock Edition)をローカルネットワーク上で接続する手順と、よくある落とし穴・注意点を徹底解説します。
はじめに:ローカル通信のメリット
- 高速通信 – 同じWi‑Fiネットワーク内であれば遅延がほぼ無視できる
- プライバシー – インターネットに接続しないため、外部からの干渉が少ない
- 低コスト – 既存のWi‑FiルーターとSwitchだけで完結
① 必要なものと環境チェック
| 項目 | 重要ポイント | 目的 |
|---|---|---|
| Nintendo Switch | 最新のシステムソフト(2025年10月更新版) | アップデートが無いとローカルプレイが制限されることがある |
| インターネット接続 | ルーターが Wi‑Fi アクセスポイントとして動作 | Switch と PC/スマホが同じネットワークに属するため |
| Minecraft Bedrock Edition | 「Minecraft For Console」版で最新パッチ | 同じバージョンの間でプレイ |
| ルーター | SSID 同一、パスワード共有 | LAN とみなすために同一のネットワーク内にいる必要 |
| PC(Windows 10/11)または Android | Minecraft Bedrock Edition がインストール済み | Switch からの PC への接続を確認 |
注意
- ルーターの「APモード」や「ブリッジモード」が有効になっていると、一台のネットワークに複数のサブネットが生成されるため、同一サブネット内にいることを確認してください。
- 「Guest ネットワーク」や「Wi‑Fi アクセスポイント」機能は同一ネットワークとして認識されない場合があります。
② Switch 側でのローカルプレイ設定
-
Wi‑Fi 接続
- 「設定」→「インターネット設定」→「Wi‑Fi」から自宅ネットワークに接続します。
- SSID が
HomeNetworkであれば、PC と同じ SSID に接続します。
-
ゲームを起動
- 「Play」→「LAN」タブを選択。
- 画面が空白になっている場合は、以下を確認。
- Minecraft のバージョンが PC と同じ(+パッチ)
- 「設定」→「ワールド」→「マルチプレイヤーを許可」=ON
-
ローカルワールドを作成する場合
- 「新しいワールドを作る」→「マルチプレイヤーを許可」チェック
- 「ワールド設定」→「サーバー設定」→「プレイの同期」などを設定
- 上記の設定を行った後にワールドを立ち上げると、他デバイスから「LAN」タブで検出されます。
-
ローカルワールドに参加
- 既に PC で LAN が立ち上がっている場合、Switch 側「LAN」タブにワールド名が表示されます。
- クリックして「参加」を選択。
- 接続が確立すると、画面に IP アドレスが表示されます(例えば
192.168.1.35)。
トラブルシューティング
- ワールドが見つからない: ルーターの「ブロードキャスト」機能が有効か確認。
- 接続時にエラー: 同一バージョンを確認。バージョン差があると検出されません。
- Wi‑Fi が不安定: ルーター再起動、Switch を近距離に配置する。
③ PC/Android から Switch へ LAN で参加する方法
A. PC(Windows)
- Minecraft Bedrock を最新版に更新。
- 起動→「Play」→「Create New」→「マルチプレイヤーを許可」オンにしてワールドを作成。
- 画面下部の「LAN でゲームを公開」ボタンをクリック。
- 「PC から参加」→「マルチプレイヤー」→「ローカル エリア ネットワーク」を選択。
- Switch から参加した時に、PC が検出されるはずです。
B. Android
- Google Play から「Minecraft Bedrock Edition」をダウンロード&インストール。
- 上記と同様にローカルワールドを作成し、LAN で公開します。
- Switch から参加する際に Android デバイス名が表示されます。
ポイント
- Android で「設定」→「インターネット」→「VPN」などが動作していると、ローカルサブネットに入らなくなることがあります。
- PC のファイアウォールが「ゲーム通信」を許可しているか確認(「Minecraft.exe」を例外リストに追加)。
④ ルーター設定のチェックポイント
| 項目 | 推奨設定 | 役割 |
|---|---|---|
| SSID 列名 | 同一 | すべてのデバイスが同じネットワークに属する |
| プロトコル | WPA2/2.1 | セキュリティ確保 |
| ブロードキャスト | 有効 | LAN デバイスの検出 |
| DMZ/ポート転送 | 未設定(LAN なので必要なし) | 無駄なトラフィックが発生 |
| VLAN | 無効または同一 | 異なる VLAN の切り分け回避 |
| UPnP | 有効 | 必要に応じて自動ポート開放 |
補足
- ルーターが「APモード」だけの場合、Switch と PC は別ネットワークになるため、手動で LAN 接続を設定する必要があります。
- 「Guest ネットワーク」を有効にした場合、そのネットワークは別のサブネットになるため、Switch では同じ LAN にはならない。
⑤ ネットワークセキュリティと注意点
-
パスワード設定
- 強力な WPA2 / WPA3 パスワードを設定し、知らない人が接続できないようにします。
-
ファームウェアアップデート
- ルーターのファームウェアが古いと未知の脆弱性で攻撃を受ける可能性があります。
-
ファイアウォール
- ローカル通信に必要なポート(UDP 20000~20050)を開放しているか確認。
- Windows ファイアウォールでは「Minecraft(Bedrock)」に例外を付けると安心です。
-
デバイス隔離
- ゲストや子供のデバイスを別 VLAN or SSID に分離し、ゲーム専用 LAN と混在しないように設定。
-
スイッチの充電
- 長時間プレイの場合、Switch がフル充電されていないとプレイが途中停止する可能性があります。
⑥ よくある質問(Q&A)
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| Q. Switch から PC が見つからない | ルーターのブロードキャストが無効になっていると検出できません。管理画面で有効にしてください。 |
| Q. 同時に 5 台までしか参加できないのはなぜ? | Minecraft Bedrock のデフォルト制限です。設定を変更することはできませんが、最大 10 台まで延長することが公式にサポートされていないため。 |
| Q. 子供のデバイスを別のネットワークに切り離したい | ルーターで別 SSID を設定し、ゲーム専用の VLAN に分離することでセキュリティを強化できます。 |
| Q. LAN で接続中に遅延が発生 | ルーターのファームウェアを最新に、PC のワイヤレス LAN カードを有線に切り替えることで改善できます。 |
| Q. エラーメッセージ「接続に失敗しました」 | ゲームのバージョンが一致しているか確認してください。パッチを入れ忘れている場合に起こります。 |
| Q. Wi‑Fi 速度が遅い場合 | 2.4 GHz と 5 GHz のチャンネルが混み合っているか確認。5 GHz を使うと高速かつ安定した通信が可能です。 |
まとめ
Nintendo Switch で Minecraft をローカル通信するには、同じ Wi‑Fi ネットワークに接続し、双方で最新バージョンの Bedrock Edition を走らせることが最も重要。ルーター側にもブロードキャストの有効化や VLAN の統一、ファイアウォールの例外設定を行うことで、安定かつ高速なマルチプレイ環境を実現できます。
ローカル通信は外部ネットワークへデータが流れないためプライバシーが高く、さらに低レイテンシのゲーム体験を提供します。この記事の手順をチェックし、ぜひ家族や友達と一緒に楽しいマイクラの世界をローカルで堪能してください!