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イントロダクション
Minecraft のプレイ時間を効率化したいと考える初心者にとって「自動化」は一見難しそうに見えます。実際には、まずは基本的な概念と必要なアイテムを押さえるだけで、ほぼ誰でも簡単に自動化が可能です。この記事では、初心者でも一歩一歩進められるように、ステップバイステップで自動化テクニックを徹底解説します。
- まずは 自動化の原理 を理解しましょう。
- 次に 必須アイテム と 簡単な作業ステップ を見ていきます。
- 最後に 具体的な自動化システム(作物、モブ、冶煉、チェストソート)を紹介。
どれも最小限のレッドストーン知識で実装できるよう、図やコードはできるだけ視覚的に分かる形で説明します。
1. 自動化の基本概念
自動化とは、人間の手を借りずに機械(レッドストーン回路)で資源やアイテムを生成・処理する仕組みです。主に以下の3つの要素で構成されます。
| 要素 | 役割 | 代表例 |
|---|---|---|
| 1. 入力 | 資源(作物、アイテム、エネルギー)を自動システムに投入 | 稲の苗、動物の卵、燃料 |
| 2. 処理 | 入力をレッドストーン回路で変換・操作 | ベッドの落下を発火トリガーに、チェストへの投入 |
| 3. 出力 | 処理結果を収集・配達 | 成熟した作物、焼けたアイテム、チェストに溜まるアイテム |
レッドストーンの基礎として、ピストン・リピーター・レバー/ボタン・レッドストーンコンパレーターの動きを覚えておくと、ほとんどの自動作業が実装できます。
2. 必須アイテムと簡単なセットアップ
初心者が自動化を始める際に揃えておくと便利なアイテムをまとめました。
アイテムはすべて手軽に集められるものばかりです。
| アイテム | 用途 | 必要な量 |
|---|---|---|
| レッドストーン | 回路構造を作る | 64〜128 |
| リピーター | 信号を伝播・増幅 | 16〜32 |
| ピストン(通常) | 動きを制御 | 8〜16 |
| クリエイティブ/サバイバル 生成機(地形生成) | 位置を把握 | – |
| クリエイティブブロック | 絭いのブロック | 64 |
| ベッド | 単純な落下トリガー | 8〜32 |
| チェスト | アイテムの記録・集積 | 4〜8 |
| 連鎖ダイアモンド/鉄 | 発火の燃料 | 10〜20 |
| スライムブロック/粘土 | 離散的な構造を作る | 9〜18 |
| ガラス | 視認性を確保 | 64 |
ヒント: クリエイティブモードが利用できる場合は、上記アイテムをテレポートして集めると楽です。
サバイバルでは「ピストン」「ベッド」「チェスト」は比較的低いダメージで入手可能です。
3. ステップバイステップで作る自動作物農場
作物農場は自動化の代表例。ここでは、最も人気の高い「小麦」と「にんじん」を ベッドの落下 + 右クリックで作物を落水 方式で自動化します。
3.1. フィールドの準備
- 平らな土台(約 10 × 10 ブロック)に 土 を敷き、1 ブロックずつ土を割ります。
- 土の上に 土壌の水(または水桶)を設置し、およそ 3 ブロック横に開けたスペースを残します。
- 上に 1 ブロック高 の チェスト を配置し、出口の方向に レッドストーンレバー を設置。
3.2. 収穫用のベッドレイアウト
| 位置 | 説明 |
|---|---|
A |
1 ブロック上にベッドを配置(1 行目) |
B |
2 行目にベッド(1 行目のベッドの下に設置) |
C |
3 行目にベッド(2 行目の下に配置)…など |
ベッドは横向きに配置し、落下先に チェスト または ブロックの隙間を確保します。
3.3. レッドストーン回路の接続
- レバー を リピーター で延長し、ベッド へ繋げます。
- ベッドの上に ピストン を設置し、1 チャネルずつ下方に接続。
- ピストンを レッドストーンコンパレーター と交互に配置し、ベッドへ水の流れ を作ります。
- チェスト からアイテムを取り出すには、ピストン でアイテムを押し出す仕組みを作るか、サポートレッドストーン で チェストの自動ドロップ を設けます。
3.4. 出力と管理
- 収穫した作物は チェスト へ自動で投入。
- チェスト内のアイテム を プレイヤー が再利用(種の交換)か 自動搬送(アイテムハンドラー)へ転送してください。
- 定期的にチェストの中身を確認し、作物の再種 を行うと常に生産が継続します。
ポイント: レッドストーンの「信号周期」を 10〜12 Tick に設定すると、ベッドの落下がスムーズに処理されます。
4. モブファーハの極意
モブファーハは「自動でモブを殺し、ドロップを集める」仕組みです。以下では スライム と ゾンビ の簡易ファーハを作る手順を紹介します。
4.1. スライムファーハ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | スライムブロックで 2×2×2 の箱を作り、下部に落下口を設置。 |
| 2 | 下部に ピストン で 4×4 の大きさのトラップを作る。 |
| 3 | トラップ上に ベッド 2 枚を配置し、レッドストーンコンパレーター で 発火。 |
| 4 | 結果、スライムが落下し、ピストンで自動殺害。ドロップは チェスト に自動投入。 |
4.2. ゾンビファーハ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 1 ブロック高のトンネルを作り、エンデラーズを遠ざけるためのネザー脅威を設置。 |
| 2 | 視界内に エア ブロックを設置し、ゾンビが倒れるようにレッドストーンのブロックを動く。 |
| 3 | ピストン か エンドポータルでゾンビを爆破させ、アイテムを自動でチェストへ投げ込む。 |
アドバイス:ゾンビファーハは「ゾンビが重なって死ぬ」ので、レッドストーンのリピーター周期を調整して最適なタイミングにしてください。
5. 冶煉(ファーネス)自動化
ファーネス での自動冶煉は「食料の自動焼却」や「鉱石の自動精錬」に使えます。下記は簡易型です。
5.1. 手順
- ファーネス 1 台を設置。
- 右側に チェスト(アイテム投入)を、上側に チェスト(燃料投入)を設置。
- レッドストーンピストン で ファーネス内のアイテムを 出口チェストへ自動で輸送。
- レッドストーンリピーター で、ファーネスが空になったらチェストから 再投入 する回路を組む。
5.2. フィード回路
[チェスト1] ──> (ピストン) ──> [ファーネス] ──> (ピストン) ──> [チェスト2]
▲ ▲ │
│ │ │
└───────リピーター──────────┘ │
▲ │
│ │
(燃料チェスト) ------------------------------┘
- チェスト1:精錬対象
- チェスト2:完成品
- 燃料チェスト:炭/木炭
小結: ファーネスの作動中に「ピストン でアイテムを押し出す」を忘れないでください。
6. チェストソートでインベントリを整理
大量のアイテムを扱うとプレイヤーのインベントリが乱れることがあります。チェストソートは、アイテムを自動で分類・格納し、探しやすくします。
6.1. 基本構造
- チェストA(ソート元)
- チェストB-H(複数の分配先)
- レッドストーンデバイス(転送装置)
6.2. レッドストーン転送装置
- チェストA の下に ピストン を設置。
- ピストンの前に レッドストーンコンパレーター を置き、アイテムの種類を検知。
- リピーター と レッドストーンラジエーター で 転送方向 を決定。
- 各チェストB-H に ピストン での排出を接続し、アイテムが正しいチェストへ投げ込まれる。
6.3. 実際の配置例
- チェストA:全品種混在
- チェストB:草木系アイテム
- チェストC:鉱石系アイテム
- チェストD:建築用ブロック
- チェストE:食料類
テクニック: レッドストーンコンパレーター の「入力と出力の比率」を調整すると、特定のアイテムだけを自動で別チェストへ送ることができます。
7. 高度な自動化アイデア
-
自動水力搬送
- 水の流れでアイテムを 1 ブロックごとに 配置し、ピストン で 移動を止めて収集。
-
レッドストーンタイマー (10 Tick)
- リピーター 連結で 正確な周期 を設定。ファーネス回転やモブファーハに使用。
-
自動ログインサーバー
- バレル・ディスペンサー で 食料自動供給。
-
自動ベッドロック
- レッドストーンレバー で ベッド を自動「ロック/アンロック」し、作業エリア の安全性を確保。
ポイント:レッドストーンの 「リピーターの方向」 と 「信号強度」 を理解することで、複雑な自動化でも失敗率が大幅に下がります。
8. トラブルシューティング
| 問題 | 原因 | 解決策 |
|---|---|---|
| 作物が収穫されない | ベッドの落下位置がチェスト外 | ベッドの位置を 1 ブロック戻す |
| レッドストーン回路が途切れる | リピーターの不正配置 | リピーターを一定間隔で連結 |
| アイテムが重ならない | ストックチェストが満杯 | チェストを拡張または別チェストへ転送 |
| モブが逃げる | ファーハに風の力がかかる | 風ブロックで風を遮る |
| ファーネスのアイテムが消える | ピストンが作動しない | ピストンの高さを確認し、再接続 |
9. まとめ
初心者でも ベッド落下・ピストン から始める簡易自動化は、わずか数時間で実装可能です。
-
作物農場 → モブファーハ → ファーネス自動化 → チェストソート
という順に実装していくと、作業の重複を減らし、Minecraft の世界をさらに効率的に楽しめます。
これらの基礎知識が身につけば、レッドストーンの応用範囲も大きく広がります。ぜひ、今すぐ自動化を試してみてくださいね!