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イントロダクション
Minecraftでは「装備」の管理が遊び方を大きく変えてくれます。特にPvPやダンジョン探索では、適切な防具と武器を着用しておくことが生死を分けます。そこで「防具立て(Armor Stand)」を活用すると、簡単に装備を確認・変更し、さらに自動化も実現できるため、初心者でも楽しく安全にプレイできます。本記事では、初心者が直面しやすい「防具立ての設置方法」と「装備方法」、そして「自動化のテクニック」までをわかりやすく解説します。
防具立てとは?
防具立て(Armor Stand)は、以下の役割を持つアイテムです。
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 立ち上がる | 立ったまま装備確認ができる |
| アニメーション制御 | 回転・姿勢の変更が可能 |
| 取引対象 | インベントリに追加・削除が簡単 |
| 複数使用 | 何台でも並べて管理できる |
デメリット
- インベントリ容量が限られる(最大30アイテム)
- 自動化にはコマンドやレッドストーンが必要
防具立ての基本設置手順
-
スポーンポイントの決定
防具を頻繁に確認したい場所(ベッドや作業台の近く)に設置します。距離が近いほどスムーズに装備できます。 -
耐久レベルの確認
デフォルトでは「耐久力 0」です。必要に応じて-Dオプションで破壊耐性を設定。また、-Invulnerable Trueのコマンドで絶対耐久にできます。 -
命令ブロックによる設置
/summon armor_stand ~ ~ ~ {ArmorItems:[{},{}]},NoBasePlate:true,Invulnerable:true,ShowArms:true,Silent:true}-
NoBasePlate:true→ ベースプレート無効 -
ShowArms:true→ 腕を表示(装備確認に有用) -
Silent:true→ 音を消す
-
-
複数設置の例
左右に配置して「左側に鎧、右側に剣」を常に確認できるようにすると便利です。/execute as @a at @s run summon armor_stand ~-2 ~ ~ {ArmorItems:[{},{}]},NoBasePlate:true} /execute as @a at @s run summon armor_stand ~2 ~ ~ {ArmorItems:[{},{}]},NoBasePlate:true}
防具立てへの装備方法
手動で装備
- 防具立ての上に手を置きます。
- インベントリを開き、装備したいアイテムをドラッグ&ドロップ。
- 立てが自動で装備したアイテムを拾います。
コマンドで装備
/give @p armor_stand 1 {ArmorItems:[{},{},{},{id:"minecraft:diamond_chestplate",Count:1b}]}
-
ArmorItems配列は[頭、胸、脚、足]の順です。 -
id:"minecraft:diamond_chestplate"は胸当てを指定。
実用例
/scoreboard objectives add equip dummy
/execute if score @s equip matches 1.. run data modify entity @e[type=armor_stand,sort=nearest,limit=1] ArmorItems[3] set {id:"minecraft:iron_sword",Count:1b}
-
1スコアで装備を開始。その後自動で剣を装備。
防具立てを使ったレッドストーン自動化
1. 装備受け渡し自動化
- 入力用のインベントリ:アイテムを投入するための箱を設置。
- 出力用のインベントリ:防具立てと連携したピルボットやホストボックスを配置。
手順
-
レッドストーン回路を設計
- チューブ(ピルボット)でアイテムを搬送。
- ドロッパーで受け渡しタイミングを決定。
-
コマンドブロック
/execute at @s run data modify entity @e[type=armor_stand,sort=nearest,limit=1] ArmorItems[0] set from entity @s DropInventory[0]-
DropInventoryは入力インベントリの最初のアイテム。
-
2. オートマチック投げ入れ(Auto‑Drop)
/execute as @e[type=armor_stand] at @s run data merge entity @s {NoGravity:1b,Invulnerable:true,Invisible:true,Marker:true}
-
Invisible:trueで目に見えなくなる。 -
NoGravity:trueで位置揺れを防止。
これにより、プレイヤーが手に持つアイテムを自動で防具立てへ投げ込み可能。
高度な自動化:レッドストーン+コマンドブロック
1. プレイヤーの装備を検知
/execute if entity @p[nbt={Inventory:[{Slot:103b,Count:1b,id:"minecraft:diamond_helmet"}]}] run say ヘルメット装備中
- Slot 103 は頭部。
2. スコアボードで装備状態管理
/scoreboard objectives add equipped dummy
/scoreboard players set @p equipped 1
/execute if score @p equipped matches 1 run ... (装備スクリプト)
- 条件付きで自動化を開始。
3. アイテムフラグ付きボタン
/execute as @s if data entity @s {SelectedItem:{id:"minecraft:iron_sword"}} run setblock ~ ~1 ~ redstone_block
- 選択した道具によりレッドストーンを点灯させる。
実際に作る!オフライン自動装備ステーション
-
基礎構造
- レバー:起動スイッチ
- ピルボット:アイテム供給
- ホストボックス:防具立ての位置
-
コマンドブロック
/fill ~1 ~0 ~1 ~-1 ~0 ~-1 minecraft:air 0 replace /execute at @p run summon armor_stand ~ ~1 ~ {Invisible:1b}- 立てを透明&地上に設置。
-
自動装備
/execute as @s at @s run data modify entity @e[type=armor_stand,nametag:"AutoStand",limit=1,sort=nearest] ArmorItems[0] set {id:"minecraft:iron_helmet",Count:1b}
結果
- レバーを引くだけで「Iron Helmet」が自動で防具立てへ装備されます。
便利なTips & トラブルシューティング
| 予想問題 | 解決策 |
|---|---|
| 防具立てがアイテムを拾わない | NoBasePlate:true を確認。 |
| 装備したアイテムが消える | Invulnerable:true を付与。 |
| コマンドが実行されない | execute の座標が正しいか確認。 |
| 重いレッドストーン回路でパフォーマンス低下 | コマンドブロックは少量に抑える。レッドスヌーズで時間をずらす。 |
| 装備の順番が逆になる | ArmorItems 配列のインデックスを確認。 |
| 複数プレイヤーで衝突する | 名札 (CustomName) で個別に管理。 |
まとめ
- 防具立ては装備確認の便利ツールで、初心者でも簡単に設置できます。
- 手動装備は直感的だが、コマンドで正確に制御可能。
- レッドストーン+コマンドブロックで自動装備化すると、ピッカルミーを待つことがなくなり、作業効率が格段に向上します。
- 設定時は透明化やNoGravityを活用して、見栄えと動作安定性を高めましょう。
これで「マイクラ 防具立ての設置と装備方法」は完璧に把握できます。ぜひ自分のワールドで試してみてください。楽しそうな自動装備ステーションが完成すれば、あなたのクエストはよりスムーズになりますよ!