目次
導入文
Minecraft の魅力は、自由度の高さと構築の楽しみだけではありません。サバイバルでの戦略、クリエイティブでの無限の可能性、そして何より「コマンド」という強力なツールを使えば、ゲームはもっとドラマティックに、そして何より初心者でも扱いやすく変わります。
しかし、公式のコマンドは数多く、書き方も独特で最初は壁にぶつかるかもしれません。そこで本記事では、まずコマンドの基本を押さえる方法から、初心者がすぐに使える必須コマンドを順を追って解説。さらに、実際にコマンドを安全に使うコツや、覚えやすいヒントも紹介します。
「コマンドを試してみたいけど、どこから手をつけたらいいか分からない」という方は必見です。この記事を読めば、チャット欄に入力するだけで、あの「時間を遅くしたい」や「特定の人を別の場所へ瞬時に移動させたい」など、あらゆる要望が叶います。
コマンドの基本と実行方法
Minecraft のコマンドは「チャット欄に / から始まる文字列を入力し、Enter キーで実行します。サーバー側で権限があるプレイヤー(オーナーや管理者)であれば動作します。
-
コマンド入力: 例:
/help - パラメータの指定: コマンドによって必要な引数やオプションが異なります。
- コピペで簡単入力: 公式 Wiki やコミュニティサイトのコマンド例をコピーして貼り付けるだけ。
コマンドの構文例
| コマンド | 構文 | 例 | 説明 |
|---|---|---|---|
| /give | /give <プレイヤー> <item ID> <個数> | /give @p minecraft:diamond_sword 1 | 指定プレイヤーにアイテムを配布 |
| /tp | /tp <プレイヤー> <X> <Y> <Z> | /tp @p 100 64 -30 | プレイヤーを座標へテレポート |
重要なゲーム内コマンド集
/gamemode
概要: プレイヤーのゲームモードを切り替えます。
使い方:
/gamemode creative @p
/gamemode survival @p
/gamemode adventure @p
備考:Creative では無限ブロック、無敵化、空中を移動可能。サバイバルでは通常の状態。
/tp
概要: プレイヤーまたはエンティティを座標または相手へテレポート。
使い方例:
/tp @a 0 65 0
/tp @p @e[type=horse,limit=1]
ポイント:座標を決める際は Y=65 が水面近く、地面に置くのに便利。
/give
概要: 指定プレイヤーにアイテムを配布。
使い方例:
/give @p minecraft:stone 64
/give @p minecraft:diamond 5
ヒント:
@pは一番近いプレイヤー。@aは全プレイヤー。
/time set
概要: ワールドの時間を設定。
使い方例:
/time set day
/time set night
/time set 2000 # ちょうど日没
活用案:試作品の光照明テストに。
/weather
概要: 天候を変更。
使い方例:
/weather clear
/weather rain
/weather thunder
備考:雷雨はエレメンタルエンティティ出現に。
/spawnpoint
概要: プレイヤーのスポーン地点を設定。
使い方例:
/spawnpoint @p
/spawnpoint @p 100 65 -30
活用:クラブサーバーで安全なスポーンエリア設定に。
/effect
概要: エンティティにバフ/デバフを付加。
使い方例:
/effect give @p minecraft:speed 30 1 true
/effect clear @p minecraft:poison
ポイント:
trueを入れると粒子表示を非表示に。
/summon
概要: エンティティを生成。
使い方例:
/summon minecraft:zombie ~ ~ ~ {CustomName:"\"ゾンビ\""}
/summon minecraft:armor_stand ~ ~ ~ {Invisible:true}
注意:エンティティにNBTタグを付けるとカスタマイズ性大幅UP。
/setblock
概要: 任意座標にブロックを設置。
使い方例:
/setblock 100 65 -30 minecraft:stone
/setblock ~ ~ ~ minecraft:air
使い方: テレポート先がブロックで埋まっているケース。
/advancement
概要: アドベンチャーの進捗を管理。
使い方例:
/advancement grant @p minecraft:story/kill_a_mob
/advancement revoke @p minecraft:story/kill_a_mob
活用:チート対策でプレイヤーの進捗をリセットしたい時。
/data
概要: エンティティやブロックのNBTデータを取得/変更。
使い方例:
/data get block 100 64 100
/data merge block 100 64 100 {isHurt:true}
ポイント:高度なカスタム構築に必須。
/worldborder
概要: ワールドの境界を設定。
使い方例:
/worldborder set 100
/worldborder add 1000
/worldborder center 0 0
活用:サーバーのプレイヤーの行動エリアを限定。
/scoreboard
概要: スコアボードシステムで変数管理。
使い方例:
/scoreboard objectives add killCount dummy "Kill Count"
/scoreboard players set @p killCount 0
/scoreboard players add @p killCount 1
ヒント:実数値を扱わない場合は
dummyで簡易的にカウンタ。
GUIの代替: コマンドブロックとリピートブロック
コマンドをチャット欄で入力する以外にも、コマンドブロック を利用すると自動化や複雑な処理を行えます。
- リピートブロック:常時実行。
- チェーンブロック:前ブロックが成功した後に実行。
例: 「毎朝4時に日が昇る」を実装するには、/time set day をリピートブロックへ入れ、時間チェックの条件をつけます。
安全ガイド:コマンドブロックは「データパック」を利用して、改ざんを防止すると効果的です。
コマンドを安全に使うポイント
-
ワールドのバックアップ
- コマンド実行前に
*.datファイルやスナップショットをコピー。 - 不意にクラッシュしたり設定が破壊された場合に復元可能。
- コマンド実行前に
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権限管理
-
opコマンドで管理者のみを設定。 -
/gamemode survival @pで自分が誤ってクリエイティブにならないよう注意。
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一行ずつテスト
- コマンドが複数行連なると予期せぬ動作。
- まず簡単な実行を確認しから、複雑に進む。
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コンソール vs チャット
- サーバーログに表示されるコンソールからも実行可。
- 多人数サーバーの場合は
@aよりも@pで限定するなど、ターゲットを絞ると安全。
コマンドを覚えるためのコツ
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| ショートカット | @p は一番近いプレイヤー、@a は全員、@e はエンティティで限界 (limit=1) |
| コマンドメモ | 公式 Wiki のリンクをブックマーク、頻出コマンドをメモ帳に整理 |
| コミュニティサイト | 「minecraft-command」掲示板や「reddit」で最新バージョン情報を確認 |
| 自動補完 | チャット欄に / を入力すると、タブキーで候補が表示される |
例えば、
/give @p minecraft:stone 64を入力する際にタブキーを押すとminecraft:stoneまで自動補完されるので、作業効率が大幅UP。
まとめ
- マイクラのコマンドは、ゲーム内での自由度を格段に広げる力を持っています。
- まずは /gamemode, /tp, /give といった基本コマンドを手に入れ、次に /time, /weather, /scoreboard でゲームの状態を制御。
- コマンドブロックを使えば、繰り返しや条件付き実行が可能になり、サーバー管理や大型建築にも対応できます。
- 重要なのは 安全性: ワールドのバックアップ、権限管理、コマンドの段階的テストです。
- コマンドは覚えるのが難しいものの、ショートカットや自動補完、コミュニティ情報を活用すれば、スムーズに使いこなせます。
初心者のうちからコマンドを抑えておくと、サバイバルの困難が和らぎ、クリエイティブでの試作もスムーズに! ぜひ今日から基本コマンドを試してみてください。あなたのマイクラ体験がさらに楽しくなること間違いなしです。