目次
イントロダクション
Minecraftを遊んでいると、ちょっとしたアイディアが膨れ上がることがあります。
「ここに扉が自動で閉まるようにしたい」「敵に挑めるイベントを作りたい」「難易度を上がるとプレイヤーに知らせたい」
そんな願望を叶えるための強力なツールが「コマンドブロック」です。
初めて触れる人は「どうやって入手するの?」「設定は何が必要?」「実際にどう使うの?」という疑問を抱くでしょう。
この記事では、初心者がストレスなくコマンドブロックを使えるよう、ステップバイステップで解説します。
最後まで読めば、簡単な自動扉から複雑なイベントシステムまで、自分の想像を形にできる基盤が揃います。
コマンドブロックとは?
- 特殊なアイテム:通常のブロックとは異なり、ゲーム内の動作を制御するコマンドを保存できる。
- サーバー・ワールド:サバイバルやソーシャルディスタンスのゲームプレイでも有効。
- 実行方法:レッドストーンやピンポンペン、クリエイティブモードのアイテムインベントリから操作できる。
メリット
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 自動化 | 連続するレッドストーンを必要とせず、簡単に機械を作成 |
| スクリプト感覚 | コマンドを入力するだけで、世界を好きなように変形 |
| サーバー管理 | サーバーのバランス調整やイベントのスケジューリングに利用 |
| 初心者にやさしい | 見た目のブロックがそのまま命令を書き込めるので直感的 |
ステップ1:コマンドブロックの入手方法
-
クリエイティブモードでの入手
/give @p command_blockただし、サバイバルモードで入手しようとすると「無効なアイテム」になるので注意してください。
-
コマンドブロックを配置
右クリックで地面に置き、背面にレッドストーンやレバーで操作します。 -
テストプレイヤー権限
サーバー上ではOP権限が必要です。/op <プレイヤー名>これで任意のプレイヤーに権限を付与できます。
ステップ2:コマンドブロックの設定方法
-
右クリック
コマンドブロックを右クリックするとパネルが開きます。 -
入力欄へコマンド記入
-
Command input(コマンド入力)に実行したいコマンドを書き込みます。 - 例:
say こんにちは!、/tp @p 0 100 0
-
-
設定詳細
タブ 内容 Command block コマンドを入力 Redstone ・ Impulse: 単発
・Repeat: 無限ループ
・Chain:前のコマンドブロックに連結Conditional 直前のコマンドが成功した場合にのみ実行 Output Settings 出力メッセージをコンソールに表示 -
実行確認
- レッドストーン・レバーで電源を入れ、コンソールに結果が表示されるか確認。
- 成功したら「Command executed successfully」と表示。
ステップ3:コマンドブロックでできる基本操作
3‑1. 文字を表示(/say / /title)
| コマンド | 例 |
|---|---|
/say |
say こんにちは! ユーザー |
/title |
title @p actionbar {"text":"ゲーム開始!","color":"green"} |
3‑2. プレイヤーのテレポート(/tp)
| コマンド | 例 |
|---|---|
/tp @p 100 64 -200 |
プレイヤーを座標 100,64,-200 に移動 |
/tp @p ~ ~ ~10 |
プレイヤーを現在位置から10ブロック上へ |
3‑3. スコアボードを使ったデータ管理
/scoreboard objectives add killCount dummy "Kill Count"
/scoreboard players set @p killCount 0
-
dummyはプレイヤーのキル数を手動で設定・追跡。 - スコアが高いとNPCの自動生成やイベントのトリガーに使える。
ステップ4:便利テクニック集
4‑1. 自動扉(レッドストーン不要)
| 手順 | コマンド | 目的 |
|---|---|---|
| 1 | /testfor @a ~ ~ ~ 5 |
プレイヤーが5ブロック以内か判定 |
| 2 | execute if entity @a[distance=..5] run setblock ~ ~-1 ~ minecraft:acacia_door[facing=east,half=lower,hinge=left,open=false] |
遠距離で扉を開く |
| 3 | execute unless entity @a[distance=..5] run setblock ~ ~-1 ~ minecraft:acacia_door[open=true] |
プレイヤーが離れたら閉じる |
4‑2. タイムリミット付きイベント
/scoreboard objectives add timer dummy "Time"
/scoreboard players set @p timer 0
repeat; execute if score @p timer matches 0..60 run say 残り時間30秒
-
timerが60秒になったらイベント終了や勝利条件を設定。
4‑3. 3Dアニメーション(ペンダントを回転)
/summon area_effect_cloud ~ ~ ~ {Particle:"cloud",ParticleCount:1,Radius:0.5,Duration:200,CustomName:"{\"text\":\"回転中\"}"}
-
particleを自動で回転させ、視覚効果を演出。
4‑4. サーバー全体のリセット(緊急時)
/save-off
/stop
-
/save-offで自動保存を停止し、/stopでサーバーを即座に停止。 - 重要な情報は手動でバックアップ保存後に再起動。
ステップ5:実際のプロジェクト例
5‑1. ミニゲーム:チェストダンジョン
-
レベルチャレンジ設定
/give @p command_block 10 -
敵生成
/summon zombie ~ ~ ~ {Health:50,CustomName:"{\"text\":\"Boss\"}"} -
チェスト落下
execute at @p run setblock ~ ~-1 ~ minecraft:chest{LootTable:"minecraft:chests/simple_dungeon"} -
イベントトリガー(プレイヤーが一定距離に接近)
execute as @p run execute if entity @e[type=zombie,distance=..5] run say 侵入者が検知されました!
5‑2. プレイグラウンド:スコアリングシステム
/scoreboard objectives add score dummy "Score"
/scoreboard players set @p score 0
- プレイヤーが指定したオブジェクト(例:ブロックを置く)を検知 →
scoreboard players add @p score 1 - タイムオーバーでスコア表示
/scoreboard objectives setdisplay sidebar score
ステップ6:よくあるトラブルと対処法
| 現象 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| コマンドブロックが反応しない | レッドストーンが接続されていない | ルートを確認し、レバーやリピータを追加 |
| コマンドがエラーになる | シンタックスミス | コマンドを再確認し、オンラインリファレンスで検索 |
| コマンドが無限ループになる | Repeat + Conditional を使用しない |
Conditional を True に設定したり、Repeat ではなく Impulse を使う |
| スコアが更新されない | スコアボードのオブジェクト名が異なる | scoreboard objectives list で確認し、一致させる |
| クリエイティブモードでコマンドブロックが取れない | オフラインでコマンド使用制限 | サーバー設定で command-block-output を true にする |
まとめ
- コマンドブロックは一見複雑に見えて、実際は「ブロックにコマンドを書き込む」だけの簡単な操作で様々な機能を実装できます。
- まずはシンプルな
/sayやテレポートから始め、次第にスコアボードやレジェンダリのチェストなどを組み合わせてみましょう。 - コマンドは強力です。自動化、イベントデザイン、サーバー管理、全てのシーンで役立ちます。
- いつでもトラブルシューティングのテーブルを参照し、エラーを最小化。
- 作ったマップはスクリーンショットや動画で共有し、コミュニティに投稿してフィードバックを得ると良いです。
初心者がコマンドブロックを上手く使いこなせるよう、今回のステップバイステップを参考にして、自分だけのオリジナル世界を作り出してください!