まずは、なぜ自動採石機を作るのか、そしてそのメリットを簡単にまとめておきましょう。マインクラフトで自動採石機を作ると、石や鉄鉱石などを手間なく大量に採取でき、建築やガスパイプラインの作業が格段に楽になります。スティーブ(プレイヤー)自身を動かすことなく、一定時間ごとに石を掘り当ててくれる仕組みは、資源の再利用やエネルギー効率化にも役立ちます。今回は「スティーブの視点で、簡単に自動採石機を作る」ことを前提に、初心者でも手順を追えるように図解付きで段階的に解説します。
目次
1. 必要アイテムとリソース一覧
| アイテム | 必要数 | 説明 |
|---|---|---|
| ブロック(任意の素材) | 27 | 基本構造。コンクリート、土、石、木材など好きな素材で。 |
| ピストン | 2 | 石を押し出して落下させる。 |
| レッドストーン | 1 | ピストンを動作させる。 |
| レッドストーンレシーバー | 1 | レッドストーンシグナルを配線で拾う。 |
| スリッパ | 1 | 石の破壊を検知。 |
| トラップドロッパー | 1 | ピークした石を自動で回収。 |
| フェンス | 12 | ガスパイプライン(石を流す)を作る。 |
| サンド | 12 | 石の「流れ」を作る。 |
| リダンダブロック(ダイオード) | 2 | 重複シグナル防止。 |
| 仕切りブロック(レッドストーンタップ付き) | 1 | 配線調整用。 |
これら以外に、必要に応じて土、石、木材などの素材は手元のリソースに合わせて追加してください。
2. 基礎構造の設計
2.1 石を掘り上げるゾーン
- 掘削面:縦2ブロックのスペースに掘削ゾーンを作成。上層を「石」ブロックで埋め、下層が空洞になるようにします。
- 掘削ライン:ピストンを1m間隔で配置し、石を押し上げることで自動破壊を誘発。
2.2 自動破壊・集石ライン
- 破壊検知領域:ピストンから3ブロック手前にスリッパを設置。破壊された石が落下するとスリッパに落ち、破壊信号を発生。
- 破壊シグナル:スリッパから出るシグナルをレッドストーンレシーバーに接続。レッドストーンを用いてピストンを制御。
2.3 集石・送風管
- サンドライン:スリッパの直下にサンド1ブロック置き、上にフェンスを配置。フェンスはサンドが下に流れる際に石を押し、集石ラインへ送ります。
- トラップドロッパー:フェンス上にトラップドロッパーを設置し、落下した石を自動で回収。ドロッパーの背面はベッドに接続し、石を所定の倉庫へ移動。
2.4 配線とタイミング
- レッドストーンレシーバー:ピストンの下に配置し、破壊検知時にピストンを作動させる。
- ダイオード:レッドストーン配線に重複シグナルを防ぎ、安定動作を保証。
- タイミング調整:レッドストーンテレポーターを使用して作動タイミングを微調整。1~2ブロック遅延で自然に石を流し落下させる。
3. ステップバイステップ作成手順
ステップ1:掘削ゾーンの構築
- 掘削面の敷設:幅4ブロック、長さ10ブロック程度に水平に石を敷きます。
- ピストンの配置:石の上面に縦2ブロックの空間を設け、ピストンを前面に設置。ピストンは前方に石を押す方向で向きを調整します。
- 支柱:ピストンの後ろに木材や石製の支柱を設け、安定させます。
ステップ2:破壊検知領域の設置
- スリッパ設置:ピストンの押し上げた石が落ちる3ブロック手前にスリッパを置きます。スリッパは石が破壊されると自動的に上昇し、下方の空洞へ移動します。
- レッドストーンレシーバー:スリッパの下にレディストーンレシーバーを設置し、破壊信号を拾います。
ステップ3:自動破壊シグナルの配線
- レディストーンテレポーター:レディストーンレシーバーから出る信号をテレポーターを使ってピストンに送ります。
- ダイオード配置:レディストーン配線の重複防止・反転防止のため、ダイオードを組み込みましょう。スリッパから発信されたシグナルをレディストーンの一方向に戻すことで、ピストンが連続で作動しないようにします。
ステップ4:集石ラインの構築
- サンド配置:スリッパの下にサンドを1ブロック置き、上にフェンスを設置。フェンスはサンドが転がる際に石を押し、下に流れます。
- トラップドロッパー設置:フェンスの上にトラップドロッパーを設置し、落ちてくる石を自動で受け取ります。
ステップ5:最後の仕上げ
- 作業台と倉庫:トラップドロッパーの出力先を作業台や倉庫に接続します。これにより、採取した石が自動で保存されます。
- テスト:ピストンを手動で一度作動させ、石が正しく破壊・落下・回収されるか確認します。レディストーンの配線に不具合があれば調整します。
4. 発展的な応用アイデア
4.1 ガスパイプラインと接続
自動採石機の石を「ガスライン」に接続すれば、複数の採石機を連結して大規模資源基地を構築できます。フェンスの数とレディストーンの配線を最適化し、石の流れが途切れないように設計しましょう。
4.2 自動アイテム回収システム
ドロッパーの背面をレディストーンベッドに接続し、回収した石が自動でバケツや箱へ送られるようにすると、手間なく全ての資源を保持できます。また、複数のドロッパーを並置し、同時に複数のアイテムを取り込み可能です。
4.3 鉄鉱石や金鉱石への拡張
掘削面を石ではなく床石(石の代わりに「床石」ブロック)に変えると、鉄鉱石や金鉱石を自動で採取できます。同様にピストンとスリッパの設置位置を調整すれば、自動採掘の範囲を広げやすくなります。
5. よくあるトラブルと対処法
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ピストンが反転して動きません
対処法: レディストーンテレポーターの配置を確認し、ダイオードが適切に配置されているか調べます。ピストンの向きが正しいこともチェックしましょう。 -
石がドロッパーに入らない
対処法: フェンスとサンドの配置を見直し、石がスムーズに下に落ちるように高さ調整。フェンスを少し高くすると、石が上に引き上げられやすくなります。 -
レディストーンが届かない
対処法: 配線が途中で断絶されていないか確認。レディストーンの電力が0になることがあるので、信号が届くようにテレポーターやリピータを追加。 -
破壊が起きない
対処法: スリッパが正しく破壊検知できているか、レディストーンレシーバーがピン止めされているか確認。破壊に対応するレシーバーが破壊されている場合、再配置します。
6. コーディングでの実装(実際にコードを書く必要があるか?)
Minecraft の Redstone 回路は物理的に行う必要がありますが、ModやCommand Block を使えばプログラム的に自動採石機を作ることも可能です。簡易的には以下のようなスクリプトを活用します。
# AutoMine.mcfunction
/execute as @a at @s run setblock ~ ~1 ~ piston
/execute as @a at @s run setblock ~ ~ ~ minecraft:stone
この簡易コードは、プレイヤー位置にピストンを配置し、下に石を設置します。より高度な Mod ではパイプラインや自動転送機能を API を通じて制御できます。
7. まとめと次のステップ
このガイドでは、スティーブ自身で手作業を行わずに石を自動採掘できる、自動採石機の設計から実装までをステップ別に示しました。主要な構成要素はピストン、レディストーン、スリッパ、フェンス、サンド、ドロッパー。これらを組み合わせることで、採掘の効率は飛躍的に向上します。
次に挑戦したい項目は:
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鉄鉱石・金鉱石の自動採掘
掘削面を「床石」で構築し、ピストンの向きを調整。 -
大規模ガスパイプライン構築
複数の採石機を同時稼働させ、全ての資源を1つの倉庫へ集約。 -
Mod 連携
Minecraft のForgeやFabric Mod を使い、より高度な自動化スクリプトを実装。
どの段階に進むにしても、レディストーン回路の基本を再確認した上で、少しづつ構築を拡張してみてください。自動採石機をマスターすれば、建築やエネルギープロジェクトの基盤が確実に強化されます。ぜひとも挑戦してみてください!