Windows10でVPN接続後にインターネットにアクセスできなくなる問題は、多くのユーザーが直面する一般的な問題です。VPNはネットワーク接続を安全にし、リモートでの作業を容易にしてくれる強力なツールですが、時には設定や環境によって誤作動を起こすことがあります。この記事では、この問題が発生する主な原因と、その解決策を詳しく解説します。
目次
なぜVPN接続後にインターネットにアクセスできなくなるのか?
1. デフォルトゲートウェイの設定問題
VPN接続は、通常、デフォルトゲートウェイをリモートネットワークに変更するため、インターネットトラフィックがVPNを経由して転送されます。時には、これが原因でインターネット接続が失われることがあります。
2. DNS設定の問題
VPN接続により、DNS設定がVPNプロバイダーのものに変わることがあります。この変更がうまくいかないと、インターネットにアクセスする際にサイトの名前が解決できず、アクセス不可になる可能性があります。
3. ファイアウォールやセキュリティソフトの影響
セキュリティソフトやファイアウォールがVPN接続を不正な接続と判断し、インターネットアクセスをブロックすることがあります。この場合、特定の設定の調整が必要です。
4. VPNプロバイダーの問題
VPNプロバイダー自体に問題がある場合もあります。サーバーのダウンタイムや設定ミスが原因で接続がうまくいかないことがあります。
問題のトラブルシューティング
デフォルトゲートウェイの設定を調整する
- 手順: 「ネットワークと共有センター」に行き、使用中のVPN接続を選択します。
- 「プロパティ」をクリックし、「ネットワーク」タブを開きます。
- 「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選んで、「プロパティ」をクリックします。
- 「詳細設定」ボタンをクリックして、「リモートネットワークでデフォルト ゲートウェイを使用」のチェックを外します。
この手順によって、VPNを使用しながらローカルインターネット接続を維持できるようになります。
DNSの設定を修正する
- 手順: 同様に「ネットワークと共有センター」から、使用中のVPN接続の「プロパティ」を選びます。
- 「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」のプロパティ内の「全般」タブから、「次のDNSサーバーのアドレスを使用する」を選択し、自分のDNSを手動で入力します。GoogleのパブリックDNS(8.8.8.8や8.8.4.4)を試してみるのも一つの手です。
ファイアウォールを確認する
- 手順: セキュリティソフトの設定画面へアクセスし、VPN接続が許可されているかを確認します。
- 一時的にファイアウォールを無効にし、インターネットにアクセスできるか試してみます。うまくいくなら、許可リストにVPNを追加して再度有効にします。
VPNプロバイダーに問い合わせる
しっかりと設定を確認したにもかかわらず問題が解決しない場合、VPNプロバイダー自体に問題があるかもしれません。プロバイダーの公式サポートページを確認し、メンテナンス情報や問題の報告がないかを確認するのが良いでしょう。
まとめ
VPN接続後にインターネットにアクセスできない問題は、設定のミスやソフトウェアの競合が主な原因となります。デフォルトゲートウェイやDNSの問題が多いですが、それ以外にもファイアウォールの影響やVPNプロバイダー側の問題が考えられます。原因を特定し、一つ一つ解決策を試していくことで、多くの場合問題を解決することが可能です。普段からネットワーク環境の設定を正確に理解し、柔軟に対応できるよう準備しておくことも重要です。
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