編み物を始めたばかりの方にとって、作品を完成させるためのステップの一つである「とじ方」は、時に難しく感じられるかもしれません。編み終わった後にどう仕上がるかは、このとじ方にかかっていると言っても過言ではありません。この記事では、初心者でも簡単にできる編み物のとじ方ガイドをお届けします。また、プロが教えるとじ方のコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
とじ方を始める前の準備
とじ方に入る前に、いくつかの準備をしておくとスムーズに進めることができます。
- 必要な道具を揃える:編み針と糸だけでなく、とじ針(ダーニングニードル)やハサミを用意しましょう。
- しっかりとした編地を準備する:編み目が均一になっていることを確認して、緩まないよう気を付けましょう。
- 編み図やパターンの確認:作品に最適なとじ方を選択するために、編み図を確認します。
基本的なとじ方「かぶせはぎ」
かぶせはぎは初心者にとって覚えやすく、汎用性のあるとじ方です。次のステップに従ってみてください。
- 針に糸を通す:糸は編み地にしっかりと合う長さにカットし、針に通します。
- 編地を合わせる:表側を内側にして、編地同士を合わせてください。
- 針を通す場所を確認:両端の編み目を確認し、針を通す位置を決定します。普通、「V字」の編み目の底を狙います。
- 糸を通す:片方の編地からもう片方まで、一定のペースで糸を通していきます。糸が均一になるよう、あまり強く締めすぎないことがポイントです。
- 糸の始末:作業が完了したら、糸の端をしっかり隠し、見た目を整えましょう。
より緻密な仕上がり「マットレスステッチ」
もし、なお一層きれいな仕上がりを目指すなら、マットレスステッチが適しています。この方法だと合わさった部分が目立たず、作品がより一体化した印象になります。
- 編地を平らに置く:表が上を向いた状態で、編み垣を並べます。
- 最初の針通し:糸を針に通し、編地の端を縦にクリアする感じで最初に縫い始めます。
- 目際に沿って通す:交互に片方の編地からもう片方の編地へと針を出し入れし、細かに目を合わせていきます。
- 均一に締める:何度か返しながら少しずつ糸を引き締め、目を綺麗に整えます。
注意点とプロのアドバイス
- 一気に締めすぎない:糸を急いで一気に締めると、編み地が歪んでしまうことがあります。少しずつ、均等に力を入れてください。
- ライトを十分に:細かい作業になるので、目に負担をかけないように明るい場所で行うと良いでしょう。
- ムダ毛のチェック:毛糸のほつれを避けるために、毛糸の端や始末を丁寧に行い、必要ならハサミでカットします。
終わりに
最適なとじ方を選ぶことは、あなたの作品の仕上がりを左右する重要な要素です。初心者としては、まずはかぶせはぎやマットレスステッチのやり方に慣れ、少しずつスキルを上げていくことをお勧めします。自信を持って様々な作品を作り上げ、編み物の楽しさをより一層感じてください。慣れてきたら、さらに高度な技法にもチャレンジしていきましょう!
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