編み物を始めたいと思っている初心者の方にとって、最初のプロジェクトとして最適なのがマフラー作りです。マフラーならシンプルなパターンでも素敵に仕上がり、完成したときの達成感はひとしおです。この記事では、初めての編み物の不安を解消し、棒針を使った簡単なマフラーの編み方と、上手に編むための基本的なテクニックをご紹介します。
目次
用意するもの
棒針を使った編み物を始めるにあたって、必要な道具を揃えましょう。
- 編み棒(棒針):編み棒は、使用する毛糸に適した太さを選びます。一般的な太さは、「8号」から「10号」程度です。
- 毛糸:初心者の方には、太めのウールまたはアクリルで中程度の重さのものがお勧めです。編み目が見やすく練習しやすいからです。
- はさみ:糸を切る際に必要です。
- とじ針:編み終わった後に、糸の端を始末するために使います。
基本の編み方:ガーター編み
初心者にはガーター編みが最適です。ガーター編みは簡単で、全ての目を表編みにするだけで編み目が揃うため、初心者でもすぐに取り組めます。
表編みの手順
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糸の準備:毛糸を左手の小指に巻きつけ、手のひらを通して親指と人差し指の間から前に出します。これが糸のテンションを保つ役割をします。
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作り目:まず、編み棒に必要な幅になるような目数の「作り目」を作ります。20~30目でスタートすると良いでしょう。
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編み始める:右手に編み棒を持ち、左手の編み棒にかかっている最初の目に右の針を前から差し込みます。
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糸をかける:右手の編み棒にかけ糸を引っ掛けます。
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糸を引き抜く:糸を右手の編み棒に掛けたまま、引っ張り出して新しい目を作ります。
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目を外す:左手の編み棒から編んだ目を外します。
これを繰り返し、最初の列をすべて編みます。次の列も同様にすべて表編みにします。
マフラーの編み進め方
スムーズに編むためのコツ
- テンポを掴む:編む速度は自分のペースで構いませんが、一定のテンションで編むことで編み目が均一になります。
- 糸のテンションを調整:左手指での糸のテンションが強すぎたり弱すぎたりすると、編み目が不均一に。一貫性を持たせることで編み目が美しく仕上がります。
デザインを工夫する
- ストライプ柄:色が違う毛糸を用意して、縞模様を入れることができます。5列ごとに色を変えるなど、シンプルなカラーチェンジでもアクセントになります。
- フリンジの付け方:マフラーの両端にフリンジを付けると、見た目が一層おしゃれになります。各端に適当な長さの糸束をつけるだけで完成です。
編み終わりと仕上げ
編み終わりの手順
マフラーの長さが希望の長さに達したら、最後の列を「伏せ目」で締めます。
- 最初の2目を通常通り編みます。
- 右側の針から、最初の1目を取り外します。
- 次の目を編む:続けて右の針に新たな目を作りながら、ひとつ前の目を被せて外していきます。
この手順を最後の2目になるまで続けます。伏せ目をした後、とじ針を使って糸の端を編地に隠し、マフラーの仕上げを行います。
完成したマフラーの手入れ
作ったマフラーは優しく手洗いし、平らに干しましょう。これにより、編み目が整い、形が崩れにくくなります。
初心者が陥りやすい間違いと対策
編み物を始めたとき、ありがちな失敗にも注意が必要です。
- 編み目の数を間違える:最初のうちは目を増やしたり減らしたりしてしまうことがありますが、編み終わりのたびに目の数を確認しましょう。
- 糸の絡まり:編み続けると糸が絡まりやすくなるため、時折糸玉をほどくことを忘れずに。
- 緊張しすぎない:編み目が固くなりがちです。ゆったりと編むことを心掛け、リラックスした状態で楽しみましょう。
マフラーを編む楽しさ
マフラーを編むことは、ただ作品を作るだけでなく、編んでいる間の手の動き、完成したときの達成感など、心地よい体験を提供します。棒針編みの基礎をマスターすれば、新たなデザインや作品にも挑戦できるようになります。初心者でも安心して始められる棒針編みで、ぜひ自分だけの素敵なマフラーを編んでみてください。
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