棒針編みは、初心者にも取り組みやすい手芸のひとつです。特に帽子は、比較的短時間で完成でき、実用性が高く、おしゃれなアイテムとしても人気があります。この記事では、棒針編みで初心者でも簡単に作れるおしゃれな帽子の編み方について詳しく解説します。
目次
必要な材料と道具
最初に、帽子を編むために必要な材料と道具をそろえましょう。初心者向けに必要なものは以下の通りです:
- 棒針: 毛糸の太さに応じたサイズのものを選びましょう。一般的には5〜6号程度が初心者に適しています。
- 毛糸: 初心者には扱いやすい中細か並太をおすすめします。素材はウールやアクリルが使いやすく、保温性も抜群です。
- とじ針: 編み終わりの糸を処理するために使用します。
- ハサミ: 毛糸を切るために必要です。
- メジャー: 帽子のサイズを確認するのに役立ちます。
初めての棒針編みテクニック
基本の編み目
棒針編みで知っておきたい基本的な編み目は「表編み」と「裏編み」です。
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表編み(ガーター編み):棒針編みの最も基本的な編み目で、すべての段を表編み(引き抜き目)で編んでいく手法です。出来上がる模様は、厚みがあり、しっかりとした布地になります。
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裏編み:裏側で編む目で、布地の裏表を使うことで、模様を複雑に組み合わせることができます。
作り目の方法
帽子を編むときには、まず作り目が必要です。ループキャストオンという基本的な作り目を使用すると良いでしょう。影響度の高い作り目を習得することで、その後の編み仕事がなめらかになります。
帽子の編み方手順
1. ゲージを取る
初めに、編み物のゲージを測りましょう。これは最初に編む数段で行い、自分の編みの密度を確認する大切なステップです。小さな四角を編んで、それをもとに目的のサイズに調整します。通常は10cm×10cmで何目必要かを確認します。
2. 作り目を行う
全体の作り目数を決定し、輪編みをするために作り目を輪にします。ちょうどしたいサイズの長さになるまで作り目をします。
3. リブ編みで縁を作る
帽子の縁には1対1のリブ編み(1目表、1目裏)が一般的です。リブ編みはフィット感をよくし、伸縮性があるのでかぶり心地がよくなります。好みの高さになるまで編み進めます。
4. 本体部分を編む
リブ編みの次はガーター編みまたはその他好みの模様で本体部分を編み続けます。初心者には、すべて表編みで進めるのが簡単です。これを例えば10cm〜20cmほど、好みの深さに応じて編んでいきます。
5. 減目をして頭頂部を作る
帽子のトップ部分をきれいに収めるために減目を開始します。減目は、2目一度で10目ごとに減らしていくと、スムーズに形を整えながら段数を減らしていくことができます。回数を重ね、目数が適度になるまで続けます。
6. 糸の後処理
減目で最後の目数が10〜15目くらい残るまで編んだ後、糸を20cmほど残してカットし、毛糸針を使って残りの目を通して締め、結んで完成です。糸端を帽子の内側にきちんととじ込んで糸端を隠します。
初心者におすすめのデザイン
慣れてきたら簡単な模様を追加したり、色を変えてみたり、編み地に変化をつけるのも良いでしょう。ボーダー模様やシンプルな編み込みデザインなどは、少しの工夫で華やかさをプラスできます。
頭にフィットするサイズの調整方法
市販の帽子とは違い、手編みの帽子はフィット感を自在に調整できるのが魅力です。編みを進める前に測ったサイズをしっかり確認し、時折試着しながらサイズ感をチェックすることで理想的な仕上がりに近づけることができます。
初心者が失敗しないためのコツ
- 正確なゲージを取り続ける:最初のゲージの誤差を放置しない。
- 編み進める際に糸の張りを一定に:編み目のサイズを均一に保つ。
- 途中での確認と調整:途中段階でサイズ感を確認し、不都合があれば即修正。
始めての棒針編みであっても、この記事で解説した手順を理解し進めれば、誰でも簡単におしゃれな帽子を編むことができます。ぜひ、あなたの個性を出した手作りの帽子を完成させてみてください。手編みは時間をかける分、完成した時の喜びもひとしおです。
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