秋や冬の寒い季節、手作りの手袋がきっとあなたの手を優しく温めてくれます。でも、編み物はなんだか難しそう・・・と感じる初心者の方も多いでしょう。しかし、基本ステップを押さえておけば、手袋作りは実はそんなに難しくないのです。この記事では、初心者でも簡単にできる手袋の編み物の基本ステップと、上手に仕上げるためのコツを紹介します。
目次
必要な道具と材料
はじめに、適切な道具と材料を揃えることが成功の鍵です。
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編み針セット: 手袋を編むには、主に4本針や5本針のセットを使います。規格は、糸の太さに合わせますが、初心者には中くらいの太さの糸用のサイズ4.5~5.5mmをおすすめします。
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毛糸: 初心者にはアクリルやウールのミックス糸が扱いやすいです。セーター用の厚みのある糸だと編みやすく、編み目も見やすいです。
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目数リング: 指定の位置で目を増減させる際に使用します。見失いやすい段数を管理するためのカウント用具も役立ちます。
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はさみととじ針: 糸の始末に必要です。
基本ステップ
ステップ1: 編み始めの準備
手袋制作を始めるには、自分の手のサイズを理解する必要があります。寸法を測り、手袋をどのくらいのフィット感にしたいか考えましょう。初めは、ざっくりとした掛け編みから始めると良いでしょう。
ステップ2: 作り目を作る
初心者にとって最も基本的な技術の一つが「作り目」です。輪になっている編み物の場合、まず規定数の目で小さなリングが形成されます。これが手袋のカフ部分になります。5本針を使う場合は、均等に目を振り分けましょう。
ステップ3: リブ編み
手袋のカフ部分は伸縮性を持たせるために「ゴム編み」を使います。1目ゴム編み(表1目、裏1目を繰り返す)で、5センチほど編みあげます。このステップは、編み物が初めての方でも比較的簡単に習得できます。
ステップ4: 本体を編む
カフを編み終えたら、手袋の本体を編んでいきます。この際、好みで模様編みを入れるのも良いですが、最初はシンプルなメリヤス編み(表編みだけを使う)を試すのが理想です。
ステップ5: 指の部分の編み方
手袋の指部分は少し複雑に感じられるかもしれませんが、コツさえ掴めば問題ありません。手の甲部分と手のひら部分で目を割り、親指、多指を一つずつ編み上げていく形になります。ここでは、目を留めるための別糸を使うと便利です。
仕上げのコツ
正確なサイズ調整
編み物は、最初から完璧である必要はありませんが、サイズが合っていることは快適に使うためにも重要です。手袋を途中で試着し、サイズ感を確認しましょう。また、縮みやすい素材の毛糸は仕上げ後に若干の調整が可能です。
弱点を補強
特に親指の付け根部分や手の甲部分は、負荷がかかりやすい場所です。強度が気になる場合、2本取りにするか、補強用糸を使って強度を高めることができます。耐久性が向上し、長持ちする手袋となります。
洗浄方法に注意
完成した手袋は優しく手洗いしてから使用することをお勧めします。アクリルやウールの混合糸は、水温に注意して洗うことで長持ちします。洗濯後は平置きで形を整えて乾かすと、型崩れを防げます。
より楽しむためのアドバイス
手袋を編む楽しさは、何よりもその自由度にあります。色やパターンを自由に選び、個性ある作品を作れるのが醍醐味です。編み物教室やオンライン動画を活用し、技術を磨きましょう。また、習慣にすると作業効率が上がり、心地よい達成感も増します。
編み物をする時間はゆったりとしたリラックスタイムに最適です。初心者でも基本ステップさえしっかり覚えれば、どんどん新しいデザインに挑戦することができます。自分だけのオリジナル手袋を作って、寒い冬を暖かく迎えましょう。
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