編み物は、一度始めるととても楽しめる趣味のひとつです。必要な道具さえ揃えれば、自宅でも手軽に楽しむことができ、時間を忘れて没頭できるでしょう。しかし、初心者の方にとってはどの道具を選べばいいのか、どんな点に気をつけたらよいのか迷ってしまうことも多いと思います。本記事では、そんな編み物初心者に向けて、基本的な編み物道具の紹介と失敗しない選び方を解説します。
目次
基本的な編み物の道具
編み物を始める際に最低限揃えておきたい道具は主に次のようなものです。
編み針
-
棒針
最も基本的な編み針で、通常はストレートに長いものです。素材にはプラスチック、金属、竹などがあり、それぞれの素材で風合いや手触りが変わります。最も標準的なものとして5号(直径3.6mm)から7号(直径4.2mm)あたりが使いやすいです。 -
輪針
輪編みをする際に使用するもので、両端に針があって真ん中にコードがついています。セーターや帽子のように袋状のものを編む際に役立ちます。 -
かぎ針
かぎ針編みをするために使用します。こちらも素材によって手触りが異なり、針の太さが多様です。初心者には6号(3.5mm)あたりが無難で使いやすいでしょう。
毛糸
毛糸は編み物の主役です。初心者におすすめなのは、編みやすく、失敗も目立ちにくい中細や並太のウールやアクリル糸です。また、色選びも重要で、単色やグラデーションカラーから選ぶとよいでしょう。
その他の道具
-
針先キャップ
編み針の先を保護するためのキャップです。編む途中で針から毛糸が外れないようにする役割もあります。 -
段数リング
編む際の段数を数えたり、目印をつけたりするためのリングです。初心者が編む大物や柄編みには特に役立ちます。 -
メジャー
編地のサイズを測ったり、編み目のゲージを取ったりするために使います。
道具の選び方のポイント
初心者が道具を選ぶ際のポイントは、使いやすさと取り扱いやすさです。
手に馴染む素材を選ぶ
編み針の素材は、手の動かしやすさや滑りやすさに直結します。初心者の方は滑りにくく、手首に負担の少ない竹製が特におすすめです。一方、スピードを上げて編みたいという方には金属製の編み針が良いかもしれません。
鑑賞用より実用性重視
初心者の場合、つい見た目の美しさやデザインに目を奪われがちですが、最初は実用性を重視しましょう。毛糸や針の太さ、質感は作品の仕上がりに大きく影響します。特に、太さが均一な針や質感のしっかりした毛糸を選ぶことで、編む作業がスムーズになります。
太さと長さを選ぶ
編み針の選択は編む作品によって変わります。初めて編むときは、指示されている太さや長さに基づいて選ぶと良いです。一般的には、中程度の太さ、例えば5号から7号あたりの針から始めると失敗が少ないでしょう。
初心者におすすめの編み物プロジェクト
適切な道具を揃えたら、いよいよ編み物を始めましょう。初心者におすすめのプロジェクトは以下の通りです。
スカーフ
最初に取り組むのに適しているのがスカーフやマフラーです。単調な編み方で構成されるため、練習として最適ですし、完成させる喜びも大きいです。
帽子
輪針を使って編む場合は帽子がいいかもしれません。編み始めは少し難しいですが、慣れると繰り返しの工程が多いため、スムーズに進められます。
ポットホルダー
実用性があり、短時間で完成するポットホルダーもおすすめです。かぎ針を使いながら基礎技術を学ぶのにぴったりです。
編み物を楽しむために
編み物は数ある趣味の中でも、手先を動かしながらリラックスできるものです。最初は難しく感じられる部分もあるかもしれませんが、練習を重ねるうちにスムーズに進められるようになります。また、多様な作品の完成に向けて自分のペースで楽しむことが可能です。道具を正しく選び、最初の一歩を踏み出して、ぜひ編み物の世界を楽しんでください。
コメントを残す