かぎ針編みは、初心者の方にも始めやすい手編み技術で、その応用範囲は広く、特にショールは実用とファッションの両方を兼ね備えたアイテムとして人気です。このガイドでは、シンプルでおしゃれなショールを作るための基本的なステップと技法を解説します。かぎ針編みに必要な道具や材料の選び方から、編み方の基礎、完成までの流れを一緒に学んでいきましょう。
目次
かぎ針編みに必要な道具と材料
かぎ針編みを始めるには、まず必要な道具を揃えることが肝心です。必要なものは以下の通りです:
- かぎ針: 初心者には、3.5mm~4.5mmの中程度のサイズの針がおすすめです。
- 編み糸: ショールの場合、細めから中くらいの太さの毛糸がおすすめで、ウールやコットンなど季節に合わせた素材を選ぶと良いでしょう。
- はさみ: 糸の切断用。
- 段数マーカー: 途中で段を確認するための目印。
- 計測用メジャー: 正確なサイズを測るために。
まずはこの基本的な道具があれば、かぎ針編みを始めることができます。
編み始める前の準備
編む環境を整える
編み物はリラックスした状態で行うのがベストです。自分が快適に過ごせる空間で、十分な明るさがある場所を選んでください。また、長時間座り続けることになるので、背中や首に負担がかからないようにクッションを使うと良いでしょう。
糸の選び方
ショールを編む糸は、肌触りがよく、軽量でかつ長さが必要です。秋冬用のショールにはウールが適しており、春夏用にはコットンやリネンが人気です。色選びに関しては、自分のワードローブに合わせた色合いを選ぶと自然にファッションに取り入れることができます。
基本の編み方
ここでは、初心者でも簡単にできる「鎖編み」と「長編み」を使ったショールの編み方を紹介します。
鎖編み
- スタートの結び目: 糸の端を20cmほど残して輪を作り、かぎ針を挿入して引き締めます。
- 初めの鎖編み: 針に糸をかけて、輪を通します。これを繰り返して長さを調整します。
長編み
- 糸をかけてループを作る: 鎖編みの一つに針を差し込み、糸をかけて引き出します。
- 3ループを処理する: 針にかかっている3つのループのうち、最初の2つを一緒に引き抜き次いでその2つを引き抜き、最後に残った2つを引き抜きます。
ショールの編み方手順
以下は、シンプルな三角ショールの編み方です。
- ベースとなる鎖編みの作成: 鎖編みで幅を決める長さを作成。例えば、120㎝の長さを目指す。
- 1段目の長編み: 最後の鎖編みから4つ目の鎖目を長編みで編み始めます。
- 編み増しする位置を考慮: 両端で編み増しをすることで広がりを持たせる。
- 編み続ける: 目標の高さに達するまでこのまま長編みを続ける。中心に向けて自然に先が尖るように意識して編んでいきます。
美しく仕上げるポイント
丁寧に仕上げる
完成したショールは、編み目が整っていることが重要です。編み目がゆるすぎたり、きつすぎたりしないように気をつけましょう。また、最後に糸を始末する際に、しっかりと結んで隠すことが大切です。
アイロンがけで整える
素材に応じて低温でアイロンをかけると、編み目が整い、よりプロフェッショナルな仕上がりになります。特にウールやコットンはアイロンがけによる形作りが効果的です。
カスタマイズしてみよう
慣れてきたら、自分の好みに合わせて模様や色の組み合わせを変えることで、オリジナルのショールを作ってみましょう。シンプルな編み方でも、色糸を交互に変えるだけで印象が大きく変わります。また、フリンジや縁を加えることで、一層おしゃれなデザインに仕上がります。
まとめ
初めてのショール作成は、シンプルなパターンから始めると良いでしょう。時には失敗から学びつつ、少しずつスキルを向上させることができます。かぎ針編みは自己表現の一部でもあり、作る楽しさと着る喜びが詰まっています。このガイドを参考に、自分だけのおしゃれなショールを完成させてみてください。あなたの編んだ作品は、きっとあなた自身を素敵に演出してくれるでしょう。
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