編み物は、初心者にとっても比較的始めやすいクラフトのひとつです。その中でも「かぎ針編み」は道具と材料が少なく、多様な作品を作れるのが魅力です。この記事では、これからかぎ針編みを始めたいと思っている方のために、基本的なステップや押さえておくべきコツを詳しく紹介します。
目次
かぎ針編みの基本道具と材料
かぎ針編みを始めるにあたり、まずは道具と材料を揃える必要があります。以下が基本的な道具と材料です。
- かぎ針: 実際に編むための針で、作成するアイテムや使用する糸の太さに合わせて選びます。初めての方は、5号~7号あたりのかぎ針が扱いやすいでしょう。
- 毛糸: かぎ針と同じく、太さによって選びます。初めての方にはアクリルの中細糸が扱いやすいです。
- とじ針: 編み終わりの糸を始末するために必要です。
- はさみ: 糸を切るために使用します。
- メジャー: 作品のサイズを測る際に便利です。
編み始めのステップ
それでは、具体的にかぎ針編みを始めるための基本ステップを見ていきましょう。
1. 鎖編みからスタート
かぎ針編みで最も基本となるのが「鎖編み(くさりあみ)」です。この編み方を覚えることで他の複雑な編み方にも応用が利きます。
- かぎ針の持ち方を確認します。初心者はペンを握るように持つ方法が一般的です。
- 糸を左手で手前に持ち、針を右手に持ったら、針に糸をかけます。
- 針を糸に通しながら引っ張ることで、最初の鎖編みができます。
これを繰り返して、基礎となる数の鎖編みを作ります。最初は10–20回を目安に練習すると良いでしょう。
2. 基本の編み方を習得
鎖編みができるようになったら、次は基本的な編み方を覚えましょう。
- 引き抜き編み: 鎖編みの片側に針を通して糸をかけ、引き抜く簡単な作業です。輪っかを編むときに使います。
- 細編み(こまあみ): 鎖編みまたは前段の細編みの目に針を入れて糸をかけ、2本のループを作り再度糸をかけ一度に引き抜きます。
- 長編み: 針に糸をかけてから目に通し、3本のループを2段階で引き抜く、少し背の高い編み目です。
3. 編み図の読み方を学ぶ
編み物のレシピは一般的に「編み図」として表現されています。この記号の意味を理解することで複雑な作品もスムーズに編み上げることができます。基本的な記号は編み物雑誌やインターネットで入手可能です。
よくある初心者の疑問と解決法
かぎ針編みを始めたばかりの方は、いくつかの疑問に直面することがあります。ここでは、よくある疑問のいくつかを取り上げ、その解決法をお伝えします。
糸がもつれてしまう
編み始めは特に糸がもつれてしまいがちです。編む際に糸の経路を整えて光を当てて確認し、糸を適度な張りで保てるように注意しましょう。また、糸が絡まりやすい状態で始めないために、最初に糸の先端を見つけて中心から引き出すとよいです。
目の大きさが揃わない
目の大きさが一定でないと、仕上がりが不均一に見えることがあります。狙った目の大きさを守るためには、糸にかける力を均一に保ち、編み込みのテンションを一定にすることが重要です。
作品がねじれる
最初のうちは、作品がねじれたり反り返ったりしやすいです。これは編みのテンションが均一でないことや、編み図を間違えていることが原因として考えられます。いくつかの段を編むごとにラウンドをチェックし、編み直すことも大切です。
初心者におすすめの簡単作品
実際に編んでみることで技術は向上します。以下は初心者でも挑戦しやすい作品です。
- マフラー: 長方形で単純な編み方だけで完成させられるので、初心者向けのアイテムです。
- ポットホルダー: 小さいサイズで様々な編み方を練習できます。
- シュシュ: 小物を編んでみたい方にピッタリ、短時間で仕上げられます。
- コースター: ベーシックな編み方で役立つ小物ができあがります。
まとめ
かぎ針編みは、一度基本をマスターすれば応用が可能な手芸です。最初は少しずつ、簡単なアイテムからチャレンジすることで技術が身に付き、次第に自分が思い描く作品を作る楽しさを味わうことができるでしょう。ぜひ、このガイドを参考にしてかぎ針編みを始めてみてください。一歩一歩、着実にスキルを積み重ねていきましょう!
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