編み物というと、一見難しそうな印象を受ける方も多いかもしれません。でも、実は編み物は初心者でも始めやすく、達成感を味わえる手芸の一つです。特に、帽子は実用的で作るのもコツを掴めば比較的簡単です。このガイドでは、初心者の方でも分かりやすいように、ステップバイステップで編み物帽子の作り方を紹介します。
目次
編み物を始める前の準備
道具と素材を揃えましょう
編み物を始めるために必要な基本的な道具と素材を紹介します。
- 編み棒:帽子を編む場合、多くの初心者には5mm〜6mmの大きさの編み棒がオススメです。竹製やプラスチック製のものなど、素材は様々ですが、初心者には滑りにくい竹製が扱いやすいでしょう。
- 毛糸:初心者におすすめな毛糸は、アクリル製の中くらいの太さの毛糸です。色や質感にこだわって、お気に入りの一色を選びましょう。
- はさみ:毛糸を切るための小型のはさみが必要です。
- 毛糸針:仕上げの際に糸端を処理するために使います。
- メジャーまたは定規:サイズを確認するために使用します。
簡単な基礎技法
編み物にはいくつかの基本的な技法がありますが、帽子作りの場合は以下の二つを抑えておくと良いでしょう。
- 表編み(ガーター編み):そのまま糸を引き続け、編み目を立たせる方法です。
- 裏編み:表編みの裏側を見ながら編んでいく方法で、編み地に少し凹凸ができ、より柔らかい仕上がりになります。
サイズの測り方
帽子を編む前に、自分の頭のサイズを正確に測っておくことが重要です。おでこの上あたりから後頭部の一番広い部分をぐるりと囲むようにして、メジャーで測ってください。この長さが帽子の円周の基準になります。
ステップバイステップで帽子を編もう
ここからは実際に帽子を編む手順を詳しく説明します。
1. 作り目を作る
まずは「作り目」を行います。作り目は、編み地を始める基礎です。必要な目数は頭のサイズに応じて調整します。毛糸の太さや帽子のデザインにもよりますが、60〜100目程度が一般的です。
2. 地編みを編む
作り目ができたら、次は地編みを編んでいきます。基本的にはガーター編みで20〜30段編むことで、帽子のベースが出来上がります。この時点で少しずつでも自分の頭に合わせてフィット感を確認してください。
3. 減目の準備
帽子の山に当たる部分を作るために「減目」を行います。これにより、自然な丸みを持った帽子に仕上がります。
- ステップ1: 5段ごとに1目ずつ減らす方法をとります。このとき全体のバランスに注意しながら行ってください。
- ステップ2: 減目の間隔を徐々に短くすることによって、頂点に向かってぎゅっと絞られていくデザインが作れます。
4. 仕上げ
帽子の形ができ上がったら、糸を端まで編んで終了させます。毛糸を最終的に結び、毛糸針を使って編んだ部分から糸端を中に潜り込ませて仕上げます。
応用編:装飾や修正
ポンポンをつけてオリジナルに
完成した帽子にポンポンをつけることで更にかわいく仕上げることができます。毛糸を指や道具でぐるぐる巻きにし、中心を固く結び、端を切り揃えればポンポンの出来上がりです。それを帽子の頂に縫い付けましょう。
サイズやデザインの微調整
もしも出来上がった際にちょっとサイズが合わなかったり、デザインが気に入らない場合は、何段かほどいて編み直すことで調整可能です。試着しながらサイズ感を調整すると良いでしょう。
編んでみる楽しさと達成感
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、編み始めてみると段々と作業が楽しくなり、達成感を得ることができるでしょう。編み物はゆっくりとペースを作りながら進む楽しさがありますので、無理せず自分のペースで楽しんでください。
初心者の方でもこのガイドを参考にして、自分だけのオリジナル帽子を作る楽しさをぜひ味わってみてください!程よいリラックス時間を過ごしながら、手作りの作品と寒い季節を暖かく過ごしましょう。
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