編み物を始めたばかりの時、まず直面する問題の一つが糸の繋ぎ方です。途中で糸が足りなくなったり、新しい色を使いたくなったときに、スムーズに糸を繋ぐことができないと作品に支障が出ます。このガイドでは、初心者でも安心して実践できる基本の糸の繋ぎ方から、作品に美しい仕上がりをもたらすためのプロのテクニックまでを詳しく紹介します。
目次
基本の糸の繋ぎ方
繋ぎ方1: 結び目を使った方法
最も簡単で一般的な糸の繋ぎ方は、二つの糸端を結ぶことです。この方法は、作品の裏側や見えにくい部分で使うと良いでしょう。
- 新旧の糸の端を約15cm程度重ねます。
- 共に糸端で結び目を作り、しっかりと締めます。
- 結び目付近で編み進めますが、あまり強く引っ張りすぎないように注意します。
繋ぎ方2: ウィーブインジョイン
この方法は、結び目を残したくないときに便利です。毛糸針を使用して自然に見える仕上がりを目指します。
- 新しい糸を少なくとも編み目5つ分残してカットします。
- 毛糸針を使って古い糸の目を縫うように織り込んでいきます。
- 同様に、新しい糸も使用した繊維に織り込むことで、繋ぎ目が目立たなくなります。
プロのテクニック
スプライズノットテクニック
作品の表面に結び目を作るのを避けたい場合に効果的な技術です。編地の厚みを変えないために活用されます。
- 新旧の糸をそれぞれの端からほどよい長さ残して重ねます。
- 新しい糸を中指に一度巻きつけ、輪を作ってください。
- 新旧の糸を重ねた部分を包み込むように、輪の中に入れて結びます。
- 結び目をしっかり引き締めたら、余分な糸を切り、編地に滑らかな見た目を提供します。
マジックノット
耐久性が高い結び方で、特に糸の強度を保ちながら作品を仕上げたいときに役立ちます。
- 新旧の糸を横に並べます。
- 新旧の糸をそれぞれの端で交差させ、片側に2つの簡易ノットを作ります。
- 各結び目をお互いの糸の根元に打ち込むように締め直し、固定します。
- 結び目の間隔を調整し、余分な糸をカットしてから編地に馴染ませます。
繋ぎ目を目立たせないための注意点
糸の色や太さに応じた最適な繋ぎ方を選ぶと、仕上がりの美しさが格段に向上します。色の変わり目やデザインのメリハリを生かした繋ぎ目の工夫が重要です。また、常に端の糸を短すぎないように残すことで、滑らかな見た目が実現できます。
糸の選び方とケア
糸の選び方も大切です。初心者であれば、毛羽立ちの少ないアクリル系の毛糸を選ぶと絡みが少なく初心者向けです。繊維ごとに特性が異なりますので、混紡糸や天然素材などさまざまな選択肢を試すと良いでしょう。
また、糸を保管する際には直射日光を避け、湿気の少ない場所に保管します。使用前に手をきちんと洗い、脂や汚れが糸につかないようにすることで、美しい作品を作り上げる手助けとなります。
まとめ
編み物の糸の繋ぎ方は、バリエーション豊かで実践的なものから美しい仕上がりを可能にするプロの技まで多彩です。作品によって最適な手法を選び、こつこつと挑戦することがベストな結果を生むでしょう。覚えてしまえば、糸の繋ぎ方はあなたの編み物スキルをより豊かにする大切なステップです。不安がある時は一度ビデオチュートリアルなどを確認してみるのも、理解を深める助けになります。素敵な編み物ライフを楽しんでくださいね。
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