高速道路に面する部屋を静かに!効果的な防音壁の選び方

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高速道路に面する部屋に住んでいると、絶え間なく聞こえてくる車の騒音に悩まされることが多いです。特に夜間、静けさを求めたいなかでの雑音は大きなストレスになります。そこで、防音対策として「防音壁」の設置を考えている方も多いかもしれません。本記事では、防音壁の選び方について詳しく解説し、効果的に騒音をシャットアウトするためのポイントをお伝えします。

高速道路の騒音とは?

まず最初に、高速道路から聞こえてくる騒音の正体について理解しておきましょう。主にエンジン音、タイヤが路面に接する際の音、風切音などが挙げられます。これらの音は低周波から高周波まで幅広く、単一の波長ではないため、防音対策が難しいとされています。しかし、正しい材質と設置方法によってかなりの軽減が図れます。

防音壁の基本性能

効果的な防音壁を選ぶには、防音壁の基本性能を理解しておく必要があります。

質量則

防音壁の性能は「質量則」によって基本的に決まっています。簡単に言えば、壁の質量が大きいほど音を遮る能力が高いということです。ですので、重くて密度の高い材質を選ぶことが防音対策には有効です。

吸音効果

ただ遮音だけでなく、吸音する力も防音壁には求められます。吸音効果のある素材を組み込むことによって、音波を吸収し、残響を減らすことが可能です。これにより、一部はその場で反射せずに消えるため、室内への音の進入をさらに低減することができます。

防音壁の材質選び

石膏ボード

石膏ボードは、価格と性能のバランスが良く、個人住宅でも取り入れやすい材質です。質量があり、広く流通しているため手に入れやすいのも利点です。

コンクリート

防音性能を第一に考えるなら、コンクリートの壁がおすすめです。ただ、設置には大がかりな工事が必要であるため、マンションやアパートの方には向きません。しかし、ここで選択肢に入る「コンクリート調ボード」は、より手軽に高密度な壁を設置することが可能です。

ガラスウール

吸音性能が必要な場合、ガラスウールのような素材を選ぶと良いでしょう。壁内部などに設置することで、防音と断熱を両立することができます。

設置のポイント

隙間を作らない

防音壁をどれだけ高性能なものにしても、隙間があっては騒音軽減の効果が薄れてしまいます。壁と天井、床との接合部分にもしっかりとした処置をすることが大切です。特に小さな隙間からでも音が侵入してきてしまうため、シール材や防音テープを使って徹底的に隙間をなくしましょう。

二重構造の導入

二重壁構造は、防音効果を格段に高めます。壁と壁の間に空気層を設けることで、音の伝達を中断する効果があります。特にすでにある壁に新たに防音ボードを追加するような形で導入できるため、マンションなどでも活用が可能です。

窓とドアの防音対策もお忘れなく

せっかく防音壁を施しても、窓やドアから音が入ってきては効果半減です。こちらも合わせて対策を採ることが求められます。

防音ガラス

通常の窓ガラスを防音ガラスに替えるのも一つの手です。ガラスの間に空気層を持たせ、防音効果を高めています。また、防音用のカーテンも併用することで、さらなる効果が期待できます。

ドアの防音シート

ドアには専用の防音シートや、ドアの縁に貼るドラフトストリップで隙間をふさぐことでも効果が見込めます。

おまけの工夫

音楽や自然の音を流すことで、心理的に騒音を気にしづらくする方法もあります。無音ではなく、心地よいBGMを取り入れることでリラックスできる環境を作り出しましょう。

防音壁の設置は一つの大きな投資となりますが、騒音に悩まされずに暮らせる環境は、その投資以上の価値をもたらすことがあります。これらのポイントを踏まえ、部屋を安心して過ごせる空間に変えていきましょう。

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