観葉植物を部屋に飾るとき、エアコンの風があたってもいいのだろうかと疑問に思ったことはありませんか?
「温風がずっと当たっているけど、枯れないの」
「エアコンの風が観葉植物に当たると生育に問題ないのかな」
このように気になる方もいるでしょう。
結論から申し上げますと、エアコンの風が直接吹き付けていなければ大丈夫です。
この記事では、エアコンの風が観葉植物に直接当たっているときの影響や、エアコンの風対策についてお伝えします。
部屋に観葉植物があると、おしゃれで素敵な空間になりますよね。
観葉植物の爽やかなグリーンが私たちに癒しを与えてくれます。
エアコンの風から観葉植物を守る工夫をして、観葉植物のある暮らしをはじめませんか。
最後までお楽しみください。
目次
エアコンの風が観葉植物に与える影響とは?
今や私たちの暮らしにエアコンは欠かせないものです。
エアコンがあるからと言って、観葉植物を育てるのを諦める必要はありません。
工夫すれば、観葉植物を飾っていただけます。
ただし、エアコンから吹き付ける風が常に当たるような場所には、観葉植物を飾らないでください。
観葉植物にエアコンの風を直接当ててはいけない理由は以下の3つです。
- 乾燥
- 温度変化
- ストレス
詳しく解説しましょう。
乾燥
エアコンの風が直接当たっている状態が続くと、観葉植物は乾燥してしまいます。
風が当たり続けると、鉢の土は乾きやすくなり、葉から水分が失われていきます。
植物は根から水や栄養分を吸収し、葉から水分を発散しています。
この循環がスムーズにいくには、適度な水分と湿度が必要です。
私たち人間もエアコンの風が常に当たっていると、肌が乾燥したり喉がカラカラに乾いたりしますよね。
観葉植物も同じように乾燥します。
いつもエアコンの風が直接当たる場所に置かれているのは、植物にとってダメージがあります。
温度変化
日中はエアコンを使って室内の温度を適温に調節していても、夜間や外出中はエアコンを切る人が多いですよね。
このような状況では、室内に急激な温度変化が起こります。
観葉植物は、急激な温度変化に対応できずダメージをうけている場合があります。
植物は成長期や休眠期のサイクルを温度変化によって感知します。
それぞれの植物には成長に適した温度や、最低限耐えられる耐寒温度があるのです。
冬なのに暑い風が吹きつける、夏でも冷たい風が当たる、このような場所では植物の生長サイクルが正常に保てない場合があります。
ストレス
植物にとって風通しは重要と言いますが、強い風が常に吹き付けている状態はストレスにななります。
風が強すぎると植物の成長を妨げるという実験結果も出ています。
他の葉と擦れて傷がつく、葉の付け根が傷んでしまう、など葉にダメージを受ける場合もあります。
観葉植物はストレスを受け続けると、生育が悪くなったり枯れてしまったりすることがあるので注意が必要です。
エアコンの風から観葉植物を守る方法
エアコンの風が直接観葉植物に当たる置き場所は避けたいですね。
ここからは、エアコンの風から観葉植物を守る方法を3つお伝えします。
- 葉水(はみず)をこまめにする
- 風の当たり方を考慮する
- 乾燥に強い植物を選ぶ
できることから、始めてみましょう。
葉水をこまめにする
葉水とは、霧吹きで観葉植物の葉に水をかけてあげることです。
エアコンの風が直接当たると、葉から水分がどんどん失われていきます。
多くの観葉植物は、高温多湿の国からやってきました。
植物の周りの湿度を保ち、葉の乾燥を防ぐためにも、葉水は有効です。
乾燥対策の他にもホコリや虫を洗い流すなど、葉水には多くのメリットがあります。
忘れないように、一日の中で時間を決めて葉水をするのはいかがでしょう。
風の当たり方を考慮する
エアコンの風は、どの程度なら当たっても大丈夫なのか気になりますよね。
目安は観葉植物の葉が揺れない程度です。
エアコンの風向きや風量を調節して、観葉植物に直接風が当たらないように調節しましょう。
エアコンの風が吹き付ける場所から、外れた場所に置くのが効果的です。
とはいえ、日当たりのわるい場所や風が通らない場所に置くのは避けてください。
観葉植物を育てる要素として「明るさ」と「風通し」は欠かせません。
エアコンの風が直接当たる場所からずらして、さらに「明るく、風通しのよい場所」に観葉植物を置きましょう。
乾燥に強い植物を選ぶ
3つめの対策は、乾燥に強い性質の植物を選ぶことです。
乾燥しないように葉水をこまめに与えても、もともと乾燥に弱い性質の観葉植物では枯れてしまう可能性が高くなります。
乾燥に強い観葉植物は、葉が肉厚な種類や、幹が太い品種です。
これらの植物は葉や幹に水分を蓄えられる構造をしています。
葉が厚い、幹が太い、おすすめの植物はこちらです。
葉が厚いもの…サンスベリア、ゴムの木、多肉植物、サボテン など
茎が太いもの…パキラ、ユッカ など
観葉植物を選ぶときに「乾燥に強い観葉植物はどれですか」とお店の人に相談するのもいいですね。
遠慮なくプロに頼ってみましょう。
適切な置き場所がない場合
インテリアやエアコンの設置場所によっては、エアコンの風が当たる場所に「どうしても観葉植物を置きたい」場合もあるでしょう。
そのようなときは、以下の2つの方法を試してください。
- 風よけを設置する
- サーキュレーターを使用する
風よけを設置する
エアコンの風を避けるものを設置するのが、1つ目の方法です。
エアコンに取り付けるタイプの「風よけカバー」が、インターネットなどで販売されています。
また、鉢土の乾燥対策として、バークチップや、ココファイバーでマルチングするのもおすすめ。
マルチングすれば、土がむき出しの状態よりもずっとおしゃれに見えます。
マルチングの素材はさまざまな物が出ていますので、植物や部屋の雰囲気とコーディネートすると統一感が出ます。
ワンランク上の観葉植物の楽しみ方ができますね。
ビニールなどで観葉植物を覆ってしまうのはおすすめできません。
蒸れや、見栄えが悪くなるデメリットがあります。
観葉植物自体に風よけを付けるなら、植物の大きさや部屋の状況に合わせた工夫が必要です。
サーキュレーターを使用する
サーキュレーターとは、空気を循環させる機器です。
エアコンの風を効率的に循環させるために設置しているという人も多いのではないでしょうか。
サーキュレーターを使用して、エアコンの風が観葉植物に直接当たっている状態を改善しましょう。
サーキュレーターは、暖房・冷房どちらのエアコンにも使用できますから、通年活躍します。
観葉植物にとって、風通しはとても重要です。
エアコンの風対策をしながら、風通しを確保する方法としてサーキュレーターはおすすめです。
お悩みの方はサーキュレーターの使用を検討してはいかがでしょうか。
観葉植物にエアコンの風が当たるときの対策まとめ
観葉植物は、エアコンがある部屋でも風を直接当てなければ育てられます。
エアコンの風が直接吹き付けていると、乾燥や温度の変化で観葉植物はダメージを受けてしまいます。
エアコンの風があたるときは、以下の3つの対策をしてください。
- 葉水をこまめにする
- 風の当たり方を考慮する
- 乾燥に強い観葉植物を選ぶ
今や私たちの暮らしにエアコンは無くてはならないものです。
私たちが「暮らしやすい環境」と観葉植物が「元気に育つ環境」。
あなたが少し工夫するだけで、人間と観葉植物どちらにとっても快適な環境が手に入ります。
エアコンがある部屋でも観葉植物が元気に育ちますように。
あなたの「観葉植物のある暮らし」を応援しています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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