日本で野生のリスを見ることができるのはどこでしょうか。
「リスを見にいきたい」と思ったら、リス園や動物園などの施設に行くか、野生のリスを見に行くかの2択になります。
こちらの記事では日本で野生のリスを見ることができる可能性のある場所をいくつか紹介いたします。
目次
日本にはリスがいない?
アメリカなどに行けばそこらじゅうに野生のリスがいます。
日本ではあまりリスを見かけることはありませんが、まったくリスがいないというわけではありません。
日本の中でも特にリスが多いのが北海道で、名前に「蝦夷」という文字を持つ「エゾリス」がたくさん生息しています。
ちなみにエゾリスはアイヌ語で「トゥスニケカムイ」と呼ばれています。これは「まじないをして消す」という意味があり、エゾリスが前足をすり合わせその場からスッといなくなることよりこう呼ばれているようです。
北海道では森だけでなく、街中でエゾリスを見ることもできます。
札幌の中心部でも見かけることがあり、エゾリスたちがいかに北海道に馴染んでいるかということがわかるでしょう。
リスがいるかどうか見分ける方法
野生のリスがたくさん生息している地域にはある特徴があります。
それは「松ぼっくりの芯」が落ちていることです。
リスの置き土産である松ぼっくりの芯。これは通常「リスのエビフライ」「森のエビフライ」という可愛い名称で呼ばれています。その名の通り、エビフライのような見た目が特徴で、リスが松ぼっくりを食べた後の状態です。
ふと森を歩いていると、松ぼっくりの芯がたくさん落ちていることがあります。リスは自分のお気に入りの場所で松ぼっくりを食べる習性があり、芯が落ちている時には近くにリスがいるというサインです。
野生のリスに会えるスポット
ここからは実際に野生のリスがいる可能性のあるスポットを紹介していきます。
- 北海道全般
前述したように北海道のかなり広い範囲でリスを見ることができます。
森や公園はもちろんのこと、札幌の中心部でもリスを見ることができるというのだから驚きです。
「仕事に行こうと玄関の扉を開いたら、リスにばったり会った」なんてことも、北海道ではあり得ます。
リス好きにとってはまさに楽園と言えるのではないでしょうか。
ちなみに北海道といえばエゾリスが有名ですが、シマリスやエゾシマリス、チョウセンシマリスなどそのほかの種類のリスも見ることができます。
- 本州、四国、淡路島、ほか
この辺りでは日本由来のリスであるニホンリスを見ることができます。ニホンリスは朝と夜に活動するため、日中に森を訪れても見つけることはできません。その代わり冬眠はせず、1年中活動しています。
ニホンリスの巣は杉の木の上にあることが多いため、森に出かけることがあったら探してみてはいかがでしょうか。ちなみに冬の終わりには、使用済みのリスの巣がよく森に落ちています。
- 神奈川県、江ノ島、ほか
この辺りでは野生化したタイワンリスが局地的に見られます。
タイワンリスは別名(クリハラリス)と呼ばれ、特定外来生物に認定されています。
元々タイワンリスは、動物園で飼育されていたものが逃げ出したり、ペットとして飼われたものが放たれたりなどで野生化し、どんどん繁殖していきました。
その結果日本各地で見られるようになり、上にあげた神奈川県や江ノ島のほか、関東地方や東海地方、九州地方の森などでも局地的にみられています。
日本ではリスの天敵となるタカやヘビなどの生息数が比較的少なく、タイワンリスにとっては過ごしやすい環境であることもあり、どんどん繁殖していったことがわかります。
ふさふさのしっぽにつぶらな瞳と見た目が可愛いタイワンリスですが、このままの速度で繁殖していけばニホンリスの森林地帯も侵食する恐れがあるとも言われております。もしも縄張り争いに発展してしまった場合、タイワンリスよりも体の小さいニホンリスでは太刀打ちできない可能性もあるでしょう。
野生のリスに餌付けはしない
とっても可愛い野生のリスを見かけたら、どんぐりやひまわりの種などをあげたくなるかもしれません。
しかし野生のリスに餌付けは必要なく、原則してはいけないものです。
人間が不必要に動物(リス)の生態系に入り込み餌をやり、いたずらに数を増やすことは自然環境の破壊につながります。
最後に
以上、野生のリスについて紹介しました。
リス園や動物園などだけではなく、森や街中、公園などでリスを見ることができるスポットが日本にも存在します。
特に北海道はいたるところにリスがおり、リス好きの聖地と言っても過言ではないでしょう。
気になる方はぜひとも森を訪れてみてはいかがでしょうか。
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